THE BATMAN-ザ・バットマン-(2022)

原題も「THE BATMAN


雨が降り続けるゴッサムシティ

選挙戦を前に市長が殺され、次に地方検事が殺されます

「?」マークを現場に残す犯人から

バッドマンに課せられたなぞなぞ

やがてゴッサムシティの警察官、有力者であるファルコ―ネ

そして殺されたブルース・ウェインの父親との

関係が明らかになっていきます

今回のバットマンは不殺のクライムファイター

超人的なアクションより因縁だ復讐だという話で

どちらかといえばノワール調
ムード作りはバッチリで、カタルシスある見せ場もありますが散発

クライマックスの洪水シーンも迫力不足

白くて細くて暗くて死にそうな顔のロバート・パティンソン

私は嫌いじゃありません

特別バットマンのファンではないのでどうでもいい(笑)

脇役はいいですね

ゴードン警部補にはジェフリー・ライト

ファルコーネを演じたジョン・タートゥーロ存在感

コリン・ファレルは全く面影残していなくてわからなかったのと

キャットウーマンのマスクはちょっと残念

DCユニバースとはまた別の世界観の「バットマンシリーズ」

ホアキン・フェニックス主演の

「ジョーカーシリーズ」が別に出来ているので

敵役はジョーカーではなくリドラー

過去にはジム・キャリーなども演じていますが

こういう人格障害者やらせたら

ポール・ダノの右に出る役者はいません(笑)

ダイナーのカウンターでの後ろ姿

バットマンとの面会で唄うアベマリア

あまりに気持ち悪くて素敵すぎます(笑)


リドラーの記者だった父親はウエィン家のゴシップを握り

ブルース・ウェインの父親がその記事を抹消するようファルコーネに依頼

ファルコーネがそれを拒否したリドラーの父親を殺したのです

だけど悪役のファルコーネにもペンギンにも

どこか人間らしいところがあるんですよね

リドラーだって殺すのは賄賂と汚職にまみれた公務の役人ばかり

リドラーに、都市開発反対に同調する人たちも集まってきます

どんな人間も正義と悪に二分することはできません

リドラーにも同情すべき部分はあったのです

バットマンは認めたくなかったけど、リドラーバットマン

自分と同じものを感じていたのです

ラスト、収容所でリドラーに話しかける謎の囚人

彼はジョーカーなのか

それともトゥーフェイスかベインなのか

いかにも続編ありきですが、すでに三部作構成が決まっており

パート2202510月に公開予定だそうです





【解説】allcinema より

「トワイライト」シリーズ、「TENET テネット」のロバート・パティンソンがDCコミックスのスーパーヒーロー、ブルース・ウェインバットマンを演じるノワール・アクション超大作。ブルース・ウェインゴッサム・シティの治安を守る活動を始めて間もない若き日々に焦点を当て、史上最狂の知能犯リドラーが仕掛ける冷酷な犯罪と執拗な挑発に翻弄され、苦悩と葛藤を抱きながらも事件解決に奔走していく姿を描き出す。共演はポール・ダノゾーイ・クラヴィッツジェフリー・ライトアンディ・サーキスコリン・ファレル。監督は「モールス」「猿の惑星:聖戦記」のマット・リーヴス
 両親を殺された孤独な青年ブルース・ウェイン。彼は2年前から、腐敗したゴッサム・シティで悪を一掃すべく“バットマン”として自警活動に当たっていた。そんな中、権力者を狙った連続殺人事件が発生する。バットマンゴッサム・シティ警察のジェームズ・ゴードン刑事に協力し、一緒に捜査を進めていく。しかし犯人のリドラーは犯行現場に必ず謎めいたメッセージを残し、バットマンを繰り返し挑発していくのだったが…。