ボルサリーノ (1970 )

原題も「Borsalino

ボルサリーノとはイタリアの帽子メーカー及びブランドのこと

118日のドロンさまの誕生日を祝ってか

NHKBSプレミアムで放映してくれました

詳しいあらすじは過去にレビューした「ボルサリーノ (1970 ) 」で(笑)

 

 

シフレディ(アラン・ドロン

3ケ月の刑を終えて出所したケチな窃盗

金と出世には計算高く、裏切り者は許さず執念深い一方

人情味もある

 

カペラ(ジャン=ポール=ベルモンド)

大の女好き、美女を目の前にすると考えも行動もコロコロ変わる

金も大事だがそれより自由を求める

 

ローラ(カトリーヌ・ルーヴェル)

シフレディの元カノで、カペラと付き合っている

見かけによらず料理上手で田舎暮らしも平気な

恋人というより奥さんにしたいタイプ

 

リナルディミシェル・ブーケ

マルセイユを仕切る大物たちの弁護士

シフレディとカペラに、魚の卸市場のシェアを支配す

エスカルゲルに手を貸すよう依頼する

 

マダム・エスカルゲル(フランソワーズ・クリストファ)

身体の不自由は夫に代わり魚の卸市場を切り盛りしている

(魚の臭いを消すための香水が男心をくすぐる 笑)

シフレディとカペラの「腐った魚作戦」で

ライバルを市場から追い出すことに成功

 

ポリ(アンドレ・ボレ)

牛肉の卸を占めるボス

シフレディが乗っ取ろうとし、カペラは乗る気ではなかったが

ポリの目の前でジネットとボートデートしたせいで

ポリの部下に袋叩きにされ計画に参加することを決意

レストランを出たところをシフレディとカペラ一味に殺される

 

左:ノノ(デニス・ベリー)

中央:フェルナンド(ライオネル・ヴィトラント)

右:マリオ (マリオ・デビッド

シフレディの昔からの仲間

 

ジネットニコール・カルファン

カペラが花屋で一目惚れしたテニスウェアの若い女

実はポリの愛人で、カペラに会いに行く途中ポリに殺される

 

リナルディ夫人(コリーヌ・マルシャン)

カペラに夫殺しの真犯人を見たことを告げに来る

 

ダンサー(クリスチャン・ティリティレ)

マルセイユのクラブの支配人でマレロの手下

かってシフレディを密告し

今度はシフレディにリナルディ殺しの罪を被せようとしていた

 

マレロノルド・フォア

マルセイユでポリと並ぶ2大親分でカジノを支配している

リナルディ殺しが、シフレディとカペラを陥れるため

マレロがダンサーを雇った罠と思ったシフレディに殺される

 

 

ポリとマレロを殺し、事実上マルセイユのドンとなったふたり

そこには警察署長さえ介入しません

シフレディは豪邸を建てパーティ

だけどカペラは隠居しローラとイタリアに行くと言います

引き留めるシフレディ

(いつも通り)コイントスで決めようとカペラ

俺のツキはイカサマなのさ

突然の発砲音、鮮血を流し倒れるカペラ

その後のシフレディがどうなったか誰も知らない・・・

トップクレジットから、出演時間衣装ポスター表記にいたるまで

どちらか片方が決して劣ることのないように

徹底的に配慮されたという本作

その因縁は「ハーフ・ア・チャンス1998)で再共演したときも

同じだったそうです

フランス映画界ではスターに順位を決めちゃダメなんですね(笑)

 

そしてハットのつばをそっと指で撫でるドロンさまと

ヒョイと斜めにかぶるベルモンドさま

それぞれのクセ(たぶん本物)がまたかっこいい(笑)

これはボルサリーノの中折れ帽欲しくなります

勝手にしやがれ」のジーン・セバーグもですが

女の子がかぶっても可愛いですね

ただちょっとお高いのよね(笑)

 

ドロンさま、87歳おめでとう

そして世界中のファンのため、いつまでも

タキシードが似合うカッコいいお姿を見せ続けてください

 

 

【解説】MOVIE WALKERより

一九三〇年代のマルセイユに、青春の野心とロマンを生きた二人の男の物語。製作はアラン・ドロン、監督は「太陽が知っている」のジャック・ドレー。ユージェーヌ・サコマノの原作をジャン・クロード・カリエールクロード・ソーテ、ジャック・ドレー、ジャン・コーが共同脚色。撮影はジャン・ジャック・タルベス、装置はフランソワ・デ・ラモティエ、衣裳はジャック・フォントレー、音楽はクロード・ボラン、編集はポール・カイヤットがそれぞれ担当。出演は「暗くなるまでこの恋を」のジャン・ポール・ベルモンド、「シシリアン」のアラン・ドロン、「暗くなるまでこの恋を」のミシェル・ブーケ、「めざめ」のカトリーヌ・ルーヴェル、「5時から7時までのクレオ」のコリンヌ・マルシャン、フランソワーズ・クリストフなど。

一九三〇年のマルセイユ。ギャングとチャールストンが入り乱れるこの街へ、三ヵ月のケチな刑を終えたシフレディ(アラン・ドロン)が出所して来た。彼はさっそく、手下と共に自分を密告した男のバーを襲い放火した。次に、なじみの女“天使のローラ”(カトリーヌ・ルーヴェル)に会いに行った彼は、その女のことでカペラ(ジャン・ポール・ベルモンド)と派手な殴り合いを始めたが、同時にダウンし、その時以来、二人の間には奇妙な友情が成立した。やがて二人は、ボッカスという親分に認められたが、失敗つづきのありさまであった。その後、ボッカスの黒幕であるリナルディ弁護士(ミシェル・ブーケ)の頼みで、魚市場を支配しているエスカルゲルに力を貸すようになった。当時、マルセイユを本当に支配していたのは、マレロとポリという、二大親分であった。マレロとリナルディとのつながりを知ったシフレディは、大胆な野望を実現化するチャンスを狙っていた。カペラはこれには反対だったが、ポリの情婦ジネットに惚れたため承知した。そして、二人はポリの資金源である食肉倉庫を襲撃したが失敗し、ひとまず田舎へひきあげ、反撃の日を待った。二人のまわりに無頼の仲間と武器が集まってきた。行動が開始された。まずポリの暗殺、つぎにリナルディ、と二人のまわりには、次第に血の匂いがたちこめるようになった。そして、残る大親分マレノ一味との間の、日毎の殺し合いの末、相手の本拠に乗り込んだ二人は、ついにマレノを倒した。こうしてマルセイユはシフレディとカペラの手中におさまった。シフレディは豪壮な邸宅を立て、パーティを開き、得意の絶頂にいたが、カペラは違っていた。彼は今こそ、このマルセイユを去らねばならないと思っていた。両雄は並び立たないと……。そして、カペラがカジノを一歩出た時、何者かの銃弾が彼の命を奪っていた。