原題も「The Gray Man」(目立たない男)
ネトフリ史上最高額(2億ドル)のスパイ・アクション
現時点での映画制作費最高額は意外にも
「パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉」(2011)の3億8,000万ドル
タイタニック(1997)が2億8,600万ドルで制作されたことを考えると
両作ともどこにそんなにお金をかけたのかわからない
しかもアクションシーンは早送りじゃねえか(笑)
原作はマーク・グリーニーのシリーズ10作を超える
「グレイマン 暗殺者」ということで
いかにも続編もありきでしたね
ストーリーは単純でCIAの内部腐敗とその告発もの
殺人や破壊シーンこそド派手なものの
性的なコンテンツや麻薬絡みがないのはいい
中高生のデートムービーや
家族で楽しむファミリームービーとしてもオススメできるし
オジサンが好きそうなコメディ的要素もあるので
ぜひこの夏休みにいかがでしょう(笑)
殺人犯で刑務所に収監されていたジェントリーという男が
CIA監理官フィッツロイにスカウト、工作員として働くようになり
その完璧な仕事ぶりから「グレイマン」とあだ名されます
しかし任務の途中で上司の汚職が記録されたドライブを手に入れてしまい
命を狙われるようになってしまうのです
ジェントリー/シエラ・シックス(ライアン・ゴズリング)
CIAの秘密組織シエラの暗殺者、コードネームは
007より数字が少ない「シックス」
弟を助けるため虐待する父親を殺した過去がある
ミランダ(アナ・デ・アルマス)
シックスとシエラ・フォーの暗殺を遂行するため雇われたCIA工作員役
真実を探るためシックスを助けることになる
シエラ・フォー(カラン・マルヴェイ)
シックスに殺される間際、謎のドライブをシックスに授ける
カーマイケル(レジェ=ジャン・ペイジ)
CIAのシエラ(影の暗殺ミッション)主任エージェント
CIAの腐敗を詳述したドライブをフォーに奪われ
フォーからドライブを預かったシックスを殺そうとしている
カーマイケルの部下でシエラのナンバー2
カーマイケルに全ての責任を背負いこまされ
ロイドを監督するように命じられる
ロイド・ハンセン (クリス・エヴァンス)
シックスを殺すためカーマイケルに雇われた
元CIAエージェントで傭兵、民間の殺人破壊組織のリーダー
任務のためには手段を選ばず、どんな行為も行う
スザンヌに(CIAの失敗の全責任を負わせるため)撃たれ殺される
マーガレット(アルフレ・ウッダード)
シックスとフィッツロイの元上司、末期がん
シックスが郵便で送ったドライブの暗号の解析に成功
ロイドに襲撃され自爆する
ドナルド・フィッツロイ(ビリー・ボブ・ソーントン)
シックスをスカウトし、今は隠居生活している元CIA高官
シックスから助けを求められ救助しようとするが
姪を誘拐され自らも人質にされてしまう
クレア(ジュリア・バターズ)
ドナルドの姪で生まれつきの心臓病
かってシックスが護衛したことがありシックスと親しい
重度の心臓病といいながらクライマックスでは走ったり
高所からダイブしたり、泳いだり大活躍(笑)
ラズロ/洗濯屋(ワーグナー・モウラ)
シックスが頼った金で仕事するなんでも屋
クレアの(居場所を掴むため)ペースメーカーの
シリアル番号はわかったものの
偽造パスポートを作る際、落とし穴に誘い込まれ
賞金目的のためロイドに密告する
ローンウルフ/アヴィク・サン(ダヌシュ)
ロイドに雇われた傭兵
(ペースメーカーの番号から)病院でクレアを捜すシックスから
ドライブを盗むことに成功
が、ロイドの子どもまで殺そうとする欠如のなさにあきれ果て
ミランダにドライブを渡すことにする
ミランダは拘束されドライブはスーザンの手に入り
カーマイケルによって破棄されます
2週間後のCIA支局の審査ではカーマイケル、スーザン
そしてミランダの処遇は軽く済みます
カーマイケルとスザンヌがロイドとの戦いで入院した
シックスの病室へ向かうと、彼はクレアに会うため逃走
(ルパン三世カリオストロの城の「おじさまっ」を思い出す 笑)
これからもCIAのために働くのであれば
クレアの安全を保障すると約束するのでした
悪事は隠蔽したままでいいんかい(笑)
でもアナ・デ・アルマスちゃんがいいので許す(笑)
本作では「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」の北上ミドリを
実写版にしたかのようなビジュアルでめっちゃキュート
Netflixがマーベル・シネマティック・ユニバースに挑んだ?(笑)
新ヒーロー誕生になるか
問題はこの製作費が今後も維持できるできるかどうか
でしょうね、たぶん
【解説】映画.COMより
「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」「アベンジャーズ エンドゲーム」のアンソニー&ジョー・ルッソ兄弟がメガホンをとったアクションスリラー。「ブレードランナー 2049」「ラ・ラ・ランド」のライアン・ゴズリングと、「キャプテン・アメリカ」「アベンジャーズ」シリーズのクリス・エバンスが初共演し、命をかけた工作員同士の攻防を描く。通称「グレイマン(見えない男)」と呼ばれる優秀なCIAの工作員コート・ジェントリーは、ある日、組織の超重要機密を知ってしまったことから、命を狙われるはめになる。非情な工作員のロイド・ハンセンはコートに賞金をかけ、あらゆる手段を使ってコートを仕留めようとするが……。コートをライアン・ゴズリング、ロイドをクリス・エバンスが演じるほか、「ブレードランナー 2049」「ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密」で2人とそれぞれ共演経験のあるアナ・デ・アルマスが、コートを援護する工作員のダニ・ミランダ役で出演。脚本を、「アベンジャーズ」や「キャプテン・アメリカ」シリーズなど、マーベル・シネマティック・ユニバース作品の脚本を数多く手がけてきたクリストファー・マルクスとスティーブン・マクフィーリーが担当。Netflixで2022年7月22日から配信。それに先立つ7月15日から一部劇場で公開。