ショック療法(1972)

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原題も「TRAITEMENT DE CHOC」(ショック・トリートメント)

公開当時はアラン・ドロンの全裸走行が話題になったそうですが

ドロン様があまりに無邪気で楽しそうなのがショックだわ(笑)

でもフランスのヌードビーチは、日本の銭湯文化のようなものかも知れませんね

老中男女のまっぱに、いやらしさを感じることはありません

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しかもワカメ食やジャグジーやサウナで若返りできるなら

フランスにも食堂付き、格安床屋付き、マッサージ付き、漫画読み放題

日本式スーパー銭湯を作ったら絶対ヒットしそう

銭湯経営者の皆さん、ヨーロッパでビジネスのチャンスですよ(笑)

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冒頭、トラックで運ばれる南米系の若い男たち

 

アパレル業界で働く38歳のエレーヌ(アニー・ジラルド)は

恋人を若い女性に奪われ、男友達のジェロームの紹介で

若返りできるというサナトリウム(長期療養所)にやってきます

そこには不老長寿を願うブルジョワが治療を受けるため集まっていました

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しかし事業失敗で療養できなくなってしまったジェロームの自殺や

従業員たちの会話から(エレーヌはポルトガル語が理解できる)

療養所の所長デブリエ博士(アラン・ドロン)疑問を抱き始めるのですが

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人気絶頂期の、長い前髪が最高に似合うドロン様から

「やってみる?」と聞かれたら、断れる人いないよね(笑)

ベッドに誘われたら、断れる女性もいないよね(笑)

現実に治療には効果が感じられ、若返った気分になりますが

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マノエルと名乗る少年から逃がして欲しいと頼まれ

その夜マノエルを迎えに行くと、彼に意識はなく

やって来た医師たちが血液を抜く姿を見てしまいます

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若返りの血清は若い男の内臓から作られていた

それを知ったエレーヌはデブリエと格闘になり、彼を刺し殺してしまいます

警察は殺害犯としてエレーヌを逮捕

そして彼女の供述はすべて、彼女の妄想だと判断するのです

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アンチエイジングというよりは、新興宗教的で

ツッコミどころも満載な、B級C級なホラーサスペンスなんですけど(笑)

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前衛的なスコアといい、大物スターたちのオールヌードといい

今となってはありえない「貴重」な作品には間違いありません

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【解説】allcinema より

アラン・ドロンが謎めいたドクターに扮した、若返りの治療を行う海辺の療養所を舞台にしたサスペンス・スリラー。公開当時、ドロンがオールヌードで浜辺を走る姿が大きな話題を呼んだ。
順風満帆の人生を歩んできたエレーヌも36歳となり、体力にも人生にも疲れが見えてきた。そんな時、友人のジェロームの誘いでブルターニュ地方の海辺にあるサナトリウムを訪れる。そこではドクター・デビルの指導の下、若返りのための様々な療法が行われていた。数人のゲストと共に治療を受け、体調を取り戻していくエレーヌ。しかし一方で、そこで働くポルトガル人の青年たちは常にどこか具合が悪そうだった…。