モンキー・ビジネス(1952)

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原題も「MONKEY BUSINESS」
モンキー・ビジネスには「いんちき」「 ごまかし」「いたずら」と
いう意味があるそうです

本作では「猿の仕業」という意味合い

 

【ここからネタバレあらすじ】

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オクスリー社長(チャールズ・コバーン)の製薬会社で
「若返り」の新薬を開発するバーナビー(ケーリー・グラント)は
研究のことで頭がいっぱいになると日常生活もままになりません
妻のエドウィナ(ジンジャー・ロジャース)はそんな夫を理解しています

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ある日研究室のチンパンジーが、バーナビーの薬の調合を見よう見まねで真似し
出来上がった薬をウォーターサーバーに入れてしまいます
何も知らないバーナビーが新薬を飲んだ後、その水を飲むと
視力は回復し肩こりも腰痛もない、気持ちまで20歳の頃に戻ります

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新車を買い、社長の秘書ローレール(マリリン・モンロー)と
猛スピードのドライブ、スケートをやり、プールではダイビングに挑戦
楽しいひとときを過ごします

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チャールズ・コバーンと ケーリー・グラントがMMのお尻を
マジマジと見る演出に、男の若返りたい本心が伺える(笑)
薬を増やせば、もっと長い時間効果が継続するのか
バーナビーがもう一度薬を試そうとしていると
妻のエドウィナが先に飲んでしまう

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若返ったエドウィナは社長のズボンの中に魚を入れたり
ローレールが現れれば敵対心露わに殴りかかろうとする
バーナビーを連れ出し、ホテルのダンスホールで大はしゃぎ
だけど新婚用の部屋で、過去の恋人の話で勝手に怒り出し
バーナビーをパジャマ姿で追い出してしまいます
翌朝目が覚めると薬は切れていて、もとの冷静な妻に戻っていましたが
ふたりが家に帰るとそこにはエドウィナの母親がいて
かってバーナビーとエドウィナを取り合ったライバル
ハンク(ヒュー・マーロウ)が駆け込んできました

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エドウィナはホテルから母親とハンクに
バーナビーから暴力を振るわれ離婚すると電話で泣きついていたのです
研究所に戻ったバーナビーとエドウィナは薬を破棄します
だけどウォーターサーバーの水でコーヒーを淹れ何杯も飲んでしまう
今度は10歳以下の知能になってしまい大騒動

ジンジャーロジャースはこの頃40歳くらいだと思うのですが
運動能力の高さには驚かされます
ダンス(リンディホップ)の上手さはもちろんのこと
額にコップの載せあおむけになり、再び起き上がって電話を取る
サーカス並みの技まで見せてくれます(笑)

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しかし実はこれ、ドラッグの効用を描いているブラックジョーク
まだ映倫が厳しく、正面から麻薬を取り上げることが出来ないので
ハイになるとどんな行動を起こしてしまうかわからないという
恐怖を喜劇にして訴えたそうです

10歳になったふたりは、悪戯ばかりやってハチャメチャ
喧嘩て、ペンキの塗りあい、バーナビーはインディアンごっこ
エドウィナは見知らぬ赤ちゃんを、ハンクの若返った姿と勘違いして号泣

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そのころ研究所では、新薬に効果がないと
ウォーターサーバーの水をチェイサーにウィスキーを飲んでいました
しかしあまりにも水が苦く、ウォーターサーバー全て捨ててしまう
その数分後、社長をはじめ全員の気持ちが10歳以下に戻りホースで水遊び
研究所は水浸しになります

【ネタバレあらすじ終了】

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熱にうかされたように、はしゃいだ夢の世界のあとには
かならず始末しなければならない問題が出てくる

でもドタバタコメディとして十分楽しいですし、クスッと笑える
チンパンジーの演技の上手さも、映画の面白さに貢献していました
洗濯おばさんは、赤ちゃんが消えて大騒ぎだったろうな(お気の毒)

 

 

【解説】映画.comより
製薬会社に勤めるバーナビーは社長から若返り薬の開発を急かされていた。ある時、実験用のチンパンジーが檻から抜け出し、バーナビーの仕草を真似て、手当たり次第に薬品を調合すると冷水器に流してしまう。それを飲んだバーナビーは突然若返り始めて……。人気沸騰前のマリリン・モンローがセクシーな子猫的役割で出演しているが、監督も製作陣も、その後彼女が大スターになるとは思いもしなかったという。