原題は「JOHNNY ENGLISH STRIKES AGAIN」
(ストライクス ”一撃を加える” アゲイン)
忘れた頃にやって来た、まさかの第3弾
意外にも日本だけで1億4千万以上稼いでるヒット作
笑ったのは、VRの現実社会(お婆ちゃん!)と
夜中に眠れなかったジョニーが睡眠薬と精力剤を
間違って飲むところ(ばかだ)
イギリスMI7がサイバー攻撃を受け
全てのスパイの身元が暴露され活動できなくなってしまいます
そこで引退したスパイの中から
サイバーテロを見つけ出す任務を与えられた
小学校の教師ジョニー・イングリッシュ
ハイテク機器を使うと居場所がわかってしまうので
スマホもなければ、車も大昔のアストンマーティン
相棒は真面目なボブ(ベン・ミラー)
南フランスに行き、サイバー攻撃の発信源である船に乗り込むものの
ロシア人美女オフィーリアに見つかり監禁させられます
それでもドアを爆破し、サーバールームに発信機を設置し脱出に成功
IT長者のジェイソン・ヴォルタがサイバーテロだという証拠も掴みます
本家ボンドガールオルガ・キュリレンコ(「007慰めの報酬(2008)」)
登場させるという洒落の効きよう(笑)
おまけにお間抜けな首相(メイ首相をパロっている)を
演じるのはエマ・トンプソン姐さんという無駄な豪華さ
これって邦画でいえば、ゆりやんレトリィバァが出そうなところに
吉永小百合を配役するようなものよね(笑)
序盤に登場した老エージェントたちの中には
「ジャッカルの日」(1973)のエドワード・フォックスや
名わき役、マイケル・ガンボンも登場します
ローワン・アトキンソンの笑いって
好き嫌いが別れると思うのですけれど、私は好き
何といっても伏線の張り方がわかりやすすぎるのがいい
相棒の奥さんが原子力潜水艦の艦長をしているとか
聞いた瞬間から展開が読めます(笑)
イギリスで電話かけたときの伝言ダイヤルが
「何の問い合わせは1を」「何には2を」「何の場合は3を」
と、日本と同じなんだ(笑)
偶然に偶然が重なって、ミサイル発射
サイバー攻撃の船が破壊、これは気持ちいい
でも最後に爆弾グミを食べた校長はどうなったのかな
決して真面目に見る映画ではありませんが(笑)
ITに頼りすぎる社会は危険だという
裏テーマはしっかりと押さえています
アナログや人と人とのコミュニティは
決してなくしてはいけないのです
【解説】allcinemaより
「Mr.ビーン」シリーズのローワン・アトキンソンがドジな英国諜報員“ジョニー・イングリッシュ”を演じるスパイ・パロディの第3弾。共演はオルガ・キュリレンコ、エマ・トンプソン。監督はTVを中心に活躍し本作が映画監督デビューとなるデヴィッド・カー。何者かのサイバー攻撃によってイギリスの秘密情報部MI7の現役スパイ全員の情報が漏洩してしまい、活動停止に追い込まれる。そこで最後の頼みの綱として、すでに現役を引退していたジョニー・イングリッシュが呼び戻され、犯人探しのミッションが下される。早速かつての相棒ボフを再び相棒に迎え、犯人追跡に乗り出すジョニー・イングリッシュ。しかしアナログ時代しか知らない彼の前には、デジタル・テクノロジーという最大の難敵が立ちはだかっていた。