テルマエ・ロマエ(2012)



ジュリアス・シーザー1953)とタイアップが、これとは(笑)

NHKのプレミアムシネマの映画選びのセンスは抜群

映画会社より映画を知っている


と、おだてても受信料は安くなりませんが(笑)




日本の風呂文化の素晴らしさを伝える

毒のないほのぼの”お爺ちゃん萌え”コメディ


フルーツ牛乳おごったり

「今度のヘルパーさんは外人さんか」とか

シャンプーハットをつかうお爺ちゃんは今でもいるのかな 笑)

可愛らしいお爺ちゃんが続々登場




あらすじは、古代ローマの浴場設計技師ルシウス(阿部寛)が

平たい顔族”(現代の日本人)のお風呂にタイムスリップして

そのアイディアを盗んで持ち帰り

革命的なローマ風呂を作り大ヒットさせるもの


その噂を知った皇帝ハドリアヌス市村正親

ルシウスを呼び、自室の風呂の設計を命じます

浴室に癒しの水槽、シャワーに、洗浄機能付きトイレ

皇帝は大満足




そこに皇帝ハドリアヌスの後継者問題が絡んできます

皇帝はケイオニウス(ケイアス)を後任と考え

アントニウスを属州に派遣しようとしますが


古代ローマにタイムスリップしてしまい

ルシウスに好意を抱く漫画家志望の真実(上戸彩)は

史実では皇帝になるのはアントニウス

このままでは歴史が変わってしまう、とルシウスに告げます




同じくタイムスリップしてきた爺たちは

戦地にオンドル小屋(地熱を利用して湯治の効果がある建物)を

負傷した兵士たちのために建てようとします


オンドル小屋のおかげで兵士たちは回復しローマ帝国は勝利

そのことはアントニウスの手柄になり、皇帝への道が開けるのです



現代に戻って来た真美は、ルシウスを主人公にした漫画

テルマエ」を出版社に持ち込んだ、その帰り道

タイムスリップでやってきたルシウスと再会します


原作は、「書店員の選ぶマンガ大賞
14手塚治虫文化賞短編賞
「このマンガがすごい!」オトコ編2
全国書店員が選んだおすすめコミック3に選ばれた
イタリア人の夫をもつヤマザキマリさんのコミック
しかもその夫が、なんとローマ史マニアということ



そんな背景もあってか、楽しいながらも
意外としっかりした内容に仕上っていますし

しかも阿部寛さんや、北村一輝さん(本人と役柄のイメージがぴったり)
宍戸開さんといった”濃い顔”がローマ人を演じても違和感なし(笑)



これを見たら、温泉や銭湯に行きたくなるし
風呂上がりの牛乳を飲んだり、温泉たまごが食べたくなる

美味しくて、気持ちいい、日本にもたくさんいいところがあるじゃない
そう思わせてくれる作品

やっぱり日本人はお風呂が好きなんだと
再確認させてくれました



【解説】allcinemaより

古代ローマの実直で誇り高き浴場設計技師が、現代の日本にタイムスリップして未知のお風呂文化に驚愕し、その知識を古代ローマに持ち帰るという奇想天外なストーリーで大ヒットとなったヤマザキマリの痛快お風呂ギャグマンガを「麒麟の翼 ~劇場版・新参者~」「天国からのエール」の阿部寛主演で実写映画化したファンタジー・コメディ。共演は「あずみ」の上戸彩。監督は「のだめカンタービレ最終楽章」の武内英樹
 古代ローマ帝国。浴場設計技師のルシウスは生真面目な性格が災いし、流行に乗り遅れて職場をクビになってしまう。気分転換にと友人に誘われ、公衆浴場(テルマエ)にやってきたルシウス。突然そこで溺れてしまった彼は、なぜか現代日本の銭湯にタイムスリップする。漫画家志望の山越真実ら、見たこともない平たい顔ばかりを前に途方に暮れるルシウスは、ローマよりも遥かに進んだ風呂文化を目の当たりにして愕然。やがて古代ローマに戻ったルシウスは、平たい顔族(日本人)の風呂文化を採り入れた浴場を設計し大評判となるのだが…。