かつての邦題は「大西部の男」といったそうです
シェイクスピアの戯曲「じゃじゃ馬ならし」をモチーフに作られた
本格的な西部劇というより、西部を舞台にしたドタバタ劇
マクラグレン監督の、ジョン・フォ-ド監督に対するオマ-ジュが
気持ち良く感じ取れる1作
この頃のモーリン・オハラは人気大女優だったと思うのですが
大乱闘に巻き込まれたり、泥んこになったり
あられもない姿で走り回ったり、大活躍
スパンキングまでされて、よくここまでやったという感じ(笑)
そのかわりクレジットタイトルも、御大デュークとツートップ
ひとり娘ベッキーの後見人になることを条件に
マクリントックに離婚届にサインをすることを迫ります
そんな折、住居許可のあるインディアンと開拓民がトラブルになり
東部に留学中の娘、ベッキーが帰ってきます
同じ汽車でインディアンの指導者たちも降り立ちました
しかし州当局によって指導者たちは強制収容されてしまいます
だけど彼女はマクリントックと肩を並べる有力者の息子
ダグラス・ジュニアと付き合っていたのです
頭が良く大学まで進学、だけど地位もお金もない
そんなデヴリンのベッキーに対する一途な思いに
マクリントックは気がついていました
そして独立記念日のお祭りの日、町中が浮かれているとき
インディアンが仲間を救おうと刑務所を爆破し町は大混乱
みんなが泥沼に滑り落ちる乱闘になり
ハチャメチャだけど、気持ちのいい
「リオ・グランデの砦」(1950)や「静かなる男」(1952)でも
共演しているだけあって、デュークとモ-リン・オハラの相性は抜群ですね
互いに抱く愛情と尊敬の念が、根底に感じられるのです
もちろんラストは元のさやに納まるというハッピーエンド
しかもインディアンも、だれも死んだりしない
痛快な西部劇で、愛のあるホームコメディでありました
大牧場主のマクリントックのもとに、二年前に別れたきりの妻が戻ってきた。目的は、二人の娘を東部に連れて帰ること。彼はなんとか妻をなだめて、一緒に暮らそうと申し出るが……。勝ち気な妻に翻弄される男をコミカルに描いた、マクラグレン監督の日本デビュー作。