危険な情事(1987)



社会現象になったくらい話題の映画で

当時は見ていない人のほうが少なかったのではないでしょうか

浮気の代償



あるパーティで知り合った、大人の男女

偶然仕事で再会し、お酒を飲み意気投合


男は妻帯者でしたが、「大人の割り切った関係」

女の部屋に泊まり、「夫婦では」しないような

エキサイティングなセックスを繰り返します




しかし家に帰ると、献身的な妻と可愛い娘

男は女に冷たい態度をとるようになります

女は逆上し自殺未遂

やがて妊娠が発覚し、ストーカー化していきます


これ、女性の立場から言わせてもらえば

完璧に男の方が悪いじゃないですか

アメリカではピルを飲むのが常識かどうかしりませんが

避妊しないってどういうことですか

それで責任も取らず逃げまわるなんて最低




しかも36歳、中絶したら次の妊娠は難しいかもしれない

女の行動は行きすぎだけれど、気持ちはわからなくない

「うさぎ鍋」は流産したのかも知れません、可愛くて小さな命を奪う

子どもの誘拐に殺意のようなものはなく

ただ「彼の子」と母子のように遊びたかった


誘拐されたほうの母親の恐怖もよくわかる

公園やショッピングモールではぐれただけでも無我夢中で探すのに

夫の不倫相手に連れ去らわれてしまったのです

目の前が見えなくなり、交通事故にあってしまうのも当然




終盤のグレン・クローズについてはありえない迫力

でも女性が本気で怒ると、普通の人でもかなり怖いのは事実です

しかもそれを撃ち殺すのは奥さん

マイケル・ダグラス、最後まで役立たずだし(笑)


アメリカでは正当防衛で無罪になるのだろうけれど

私だったらこんな旦那、このあと絶対見捨てるな




それにしても世の中、愛妻家のほうが浮気しますよね(笑)

自分の旦那が子煩悩で献身的だと思ってる奥さん

この映画を見せておいたほうがいいですよ




【解説】allcinemaより

 男にとって一夜だけの情事のつもりが、女にとってはそうではなかった。男を独占したいがための女の常軌を逸した行動は、やがて殺意を伴うものに変わって行く……。そのセンセーショナルな内容のみが先走りし過ぎた話題作だったが、中身は思いのほか丁寧に作られた正統スリラーであった。シチュエーション自体は「恐怖のメロディ」と同じとはいえ、時代を反映してかジェームズ・ディアデンの脚本は直接的なショック・シーンを織り込んでサスペンスを盛り上げる事に成功している。鬼気迫るG・クローズの芝居は若干オーバーで、クライマックス近くは既に怪物の様相を呈している。もう一つ別のラスト・シーンを持つ版があり、「危険な情事(ニュー・バージョン)」として再公開時に登場した。