オール・シングス・マスト・パス(2016)




1960年に創業したタワーレコード
5大陸30カ国に200店舗を有する
大手レコード店チェーンであったにもかかわらず
2006年に突如破産し、全店舗を閉店させることになります

え?タワーレコードって破産していたの
普通に営業してるじゃん?
ラ チッタデッラ通称タワ崎)に行ったときは、必ず寄るもの(笑)

と思っていたら日本のタワーレコードのみが
創業者ラス・ソロモンの意思をそのまま受け継ぎ
経営破たんせず営業を続けているそうです
「NO MUSIC NO LIFE」のキャッチコピーも日本発ということ

私、60年代~70年代に青春時代を過ごした方が、本当に羨ましく思えます
自由で開放的でおおらかで、反戦で、ラブ&ピース
コミュニティがあって、いい音楽に映画に恵まれていた気がするのです





タワーレコードの栄枯盛衰物語
西海岸のドラックストアから始まり、バイトスタッフはただの音楽好き
服装自由、コカインOK、そして自由なアイディアが若者に受けます

グーグルもそうだけど、若者から自由を奪ったら
世の中は発展しないと思います
さすがに楽物はマズいですけど(笑)


ロックブームからディスコブームへと音楽は移り変わり
やがてMTVの時代がやってきます
レコードからCDになり、ついに収益は10億ドルを超えました
勢いづいて店舗を増やし続けたものの、その先には
iTunesに代表されるデジタル音源の出現による転落が待っていました





日本でのタワーレコード1号店が
本家には無断で、勝手に名前を使って札幌で営業していた店だとは
今なら間違いなく訴えられます(笑)

よくあるインタビュー式ドキュメンタリーなのですが
センスもよく、音楽好きならぜひ見てほしい1作です
間違いなく感動できます





そして、ラストに流れる、名曲「All things must pass」(万物流転という意味)
涙せずにいられるでしょうか(笑)

見終わったあとも、爽やかな気持ちになれました





【解説】タワーレコードオンラインより
世界的大手レコードチェーン、米国タワーレコードの栄枯盛衰の歴史がついに語られる。名優トム・ハンクスの息子で自身もハリウッド俳優として活躍するコリン・ハンクスが監督を務めた「オール・シングス・マスト・パス」は、米国TOWER RECORDSの誕生から、現在のレコードショップの形を築き世界へと広がり、やがて日本を除くすべての店舗を閉じるまでを描く。監督、登場人物すべてにTOWER RECORDSそして音楽への愛に溢れたドキュメンタリー映画である。
ブルース・スプリングスティーンエルトン・ジョンデイヴ・グロールらアーティストや、ゲフィンレコードの創設者デヴィッド・ゲフィンなどタワーレコードを長年愛してきた著名人らがタワーレコードとの思い出と音楽業界にもたらした影響力を語った貴重なインタビュー映像満載。
札幌を一号店とした日本進出の秘話や、懐かしい渋谷店の開店当初の映像の数々…そして日本では、今なお創業時の心が受け継がれている。タワーレコードファンなら必ずや観るべき一本!