ヘアスプレー(2007)




「人と違うことが評価される時代がきたのよ!」


これは、ご機嫌系ミュージカル

朝を迎えるボルチモアで「Good Morning Baltimore」と唄う
ハツラツとしたヒロインに、いきなり明るい気分にさせられます


チビでおデブちゃんのトレーシーは歌と踊りが大好きな
いつかはスターになることを夢見る高校生
友達のペギーとTVの「"コーニー・コリンズ"ショー」に熱をあげています

「"コーニー・コリンズ"ショー」で欠員が出たため
トレーシーは主演するチャンスをつかみます
そして彼女のダンスは大人気となっていくのです





しかしルックス重視で白人至上主義のプロデューサー
ベルマはことごとくトレーシーが一番人気になることを
邪魔をしようとするのです
そのうえ、月に一度の黒人枠「ブラック・デー」を廃止してしまいます


いわゆる冴えない女の子が綺麗に変身する、という物語ではなく
とにかく「ありのままの自分」でいるというもの

そして人種差別や、宗教、見た目で人を判断するのは古い考え
偏見をなくしていこう訴えているのです

ノリがいいだけでなく、歌詞がとても深いのです





クリストファー・ウォーケンという芸達者なキャスト
ファイファーに強烈に口説かれても
全く気付かないウォーケンのトボケっぷりが最高
クィーン・ラティファの歌声も素晴らしい


ただし、ダイエット中の方は見ないほうがいいかも知れません
「太っているのが最高!」とポジティブな気持ちになってしまいますから(笑)





とにかくパワフルでキュートでした
こんなに明るくて、元気になれる映画は
あるようで、そうないと思います

お気に入りです



【解説】allcinemaより
1988年のジョン・ウォーターズ監督による同名作品を原作とするトニー賞受賞ブロードウェイ・ミュージカルを豪華キャストで映画化した痛快コメディ。あからさまな差別や偏見が存在した60年代のアメリカを舞台に、人気TV番組のダンサーを目指す天真爛漫な太めの女子高生とその周囲の賑やかな人間模様を描く。主演はオーディションから選出された新鋭ニッキー・ブロンスキー。また本作で久々にミュージカル映画へ出演したジョン・トラヴォルタが驚異の特殊メイクで母親役に扮していることでも話題に。
 1962年、米メリーランド州ボルチモア。ダンスとオシャレに夢中な16歳の女子高生トレーシーは、ヘアスプレー企業が手掛ける人気テレビ番組“コーニー・コリンズ・ショー”に出演し、憧れのリンクと踊ることを夢見ていた。そしてある日、彼女は母エドナの反対を押し切り、番組のオーディションに参加する。しかし、その太めな体型から、番組の中心メンバーであるアンバーと彼女の母で番組も仕切っているベルマに追い払われてしまう。ところが一転、番組ホストの目に留まり、レギュラー・メンバーに抜擢されたトレーシーは一躍注目の存在に。だが、そんな彼女の成功が面白くないベルマとアンバー母娘は様々なトラブルを仕掛け、ある時ついに大事件が発生する…。