殺人遊戯(1978)




「いいの、いいの
 あんたの勝ち~」


これは普通に面白かったです
優作さんのコメディーセンスも光っていて
阿藤海さんとの借金取り立てなんて、いかにも優作節
阿藤さんも大柄なので優作さんと並んでコンビが釣り合います

本人もこの役柄が気に入っていたのか
人気ドラマ「探偵物語」(私は見ていませんが 笑)の
主人公の原型にもなったようです

敵のヤクザに囲まれた優作さんが
「これから”野性の証明”観に行かなきゃ」と
トボけるシーンは最高






展開は「用心棒」です
ふたつのヤクザの組織の双方から、殺しの依頼を受けるものの
裏切りにあってしまうというもの

その途中に「ロッキー」な走りや腕立ての
優作さんのトレーニングが入り・・
鏡の前で上半身裸にマグナムを持っているのは
これもやはり、当時の流行りもののパクリ感はいっぱいでしたが

クライマックスの戦闘シーンはよくできていました
佐藤慶さん演じるヤクザの親分が、渋くてかっこいい
中島ゆたかさんが殺されるシーンもナイス
ベテラン俳優陣の名演技に助けられたと思います





出来としてはテレビのアクションドラマ的で
映画館で見るというよりは、優作さんファンが
何度もお茶の間で楽しむタイプの作品でしょう

90分という尺も見やすいですし
気軽に見れるアクション&コメディだと思います

そして腹巻な、この「天才バカボンパパ」ファッションを
ここまでスタイリッシュに着こなせるのは
世界中で優作さんしかいないと、私は断言できます



【放送内容】wowwowオンラインより
松田優作が主演したハードアクション3部作“遊戯”シリーズの第2作。松田は前作に続いて、仕事の成功率100%という凄腕殺し屋、鳴海昌平役を男の魅力たっぷりに妙演。
ある暴力団の会長を射殺した直後、殺し屋・鳴海が消息を絶ってから5年後。鳴海は東京に戻るが、5年前の仕事を目撃されたが始末しなかった会長の秘書、美沙子が銀座のクラブのママになったと知る。そんな鳴海に美沙子のパトロンでもある大物・勝田は、かつての弟分だが関西系組織をバックに付け、勝田と対立している花井組の組長を殺すよう依頼。それを引き受けた鳴海に、続いて花井組の組長も勝田を殺すよう接触してくるが……。