愛する人(2009)




アメリカではシングル・マザーを選ぶ女性や
養子縁組がかなり多いのでしょう
評価もそれなりに高く
感動したというレビューが多かったのですが

私はあまり共感できませんでした
前半はベッドシーンがやたら多し
ナオミ・ワッツがエロでワルすぎサスペンスです(笑)

幸せなそぶりをしている人間を妬む傾向があり
隣に住むよその旦那を誘惑します
そのうえ自分の下着を奥さんのクローゼットにいれるという
怖いことを平気でするのです

そのエロワルな彼女が妊娠したことによって母性と愛を知るわけです
でも私には自分勝手な行動にしか見えませんでした
本人が第2子を妊娠中で実際の妊婦姿は拝めます





カレン(アネット・ベニング)14歳で娘を出産しますが
母親に強制的に養子にだされてしまいます
現在は51歳となりリハビリ療法士として働いています
頑固で偏屈な性格で、同じ職場の親切な男性パコ(ジミー・スミッツ)
にも意地の悪い言い方をしてしまいます

カレンの養子に出された娘、エリザベス(ナオミ・ワッツ)は
37歳で独身、やり手の弁護士
ボス(サミュエル・L・ジャクソン)と関係を持ち妊娠をします

ルーシー(ケリー・ワシントン)は不妊で、養子をもらうことに必死な主婦
20歳で妊娠中の女性レイと出会いますが
レイは強気で我がままで、ルーシーの夫とそりがあいませんでした





この3人の女性の共通点は「主導権」を握らなければ
気が済まないということ

それでも男性が愛情深く、彼女らを闇から救うため
手助けをしようと頑張る姿には感心します
パコはカレンを受け入れ、拒まれても屈せず
カレンを成長させたのです
私だったらこんな高圧的な女性と付き合いきれません(笑)

カレンも母の死をきっかけに、パコを受け入れようとし
パコの娘のすすめで養子にだした娘を探す決心をします

エリザベスは父親であるボスには頼らず、シングルマザーの道を選びます
しかし前置胎盤であるにもかかわらず無理な分娩をして
出産後死んでしまいます





ルーシーは、「やっぱり自分の子どもがほしい」という夫と別れ
そのうえレイからは養子縁組を拒否されてしまうのです

このことが彼女らを強い絆で結びつけることになります
エリザベスの子がルーシーの養子となり
カレンの住む家のすぐそばに住んでいたのです


アネット・ベニングがうまいですね
孤独で誰も信じられず、生き方の下手な女性を見事演じていました
そしてナオミ・ワッツをあそこまでエロワルでなく
死ぬ理由が別のものだったら、私も感動できていたと思います



【解説】allcinemaより
「彼女を見ればわかること」のロドリゴ・ガルシア監督が、さまざまな形の母と娘の関係を通して愛憎と絆が織りなす哀しみと感動の物語を描くヒューマン・ドラマ。若さゆえに生まれたばかりの我が子を手放さなければならなかった母とその娘が、37年の時を経て、それぞれに人生の転機を迎えたことをきっかけに互いに引き寄せられ、やがて思いも寄らぬ運命へと導かれていくさまを巧みな脚本と実力派俳優陣の熱演で綴る。出演は「マルホランド・ドライブ」のナオミ・ワッツ、「アメリカン・ビューティー」のアネット・ベニング、「Ray/レイ」のケリー・ワシントン、「パルプ・フィクション」のサミュエル・L・ジャクソン
 カレンは14歳で妊娠してしまい、母親によって強制的に赤ちゃんを養子に出されてしまう。それから37年、今ではその母親を介護しながらも、我が子を奪われたことへのわだかまりを捨てきれず、37歳になった実の娘に想いを馳せる日々。一方、生まれてすぐに養子に出され、母の愛情を知らずに育ったエリザベスは、弁護士として成功はしたものの、他人に心を許すことができず、男に対しても肉体の関係以上に深入りすることはなく、このまま孤独に年を取っていくと考えていた。ところがある日、会社のボス、ポールとの情事で予定外の妊娠をしてしまう。戸惑いとともに、初めて実母の存在を意識し始めるエリザベスだったが…。