カルテット!人生のオペラハウス(2012)

 
 
かっての名音楽家や名優がたくさん登場しているということで
クラッシック音楽ツウな方にとっては
それだけで大変な興奮を覚える作品なのだそうです
 
 
 
引退した音楽家たちが集う老人ホームでは
資金難のためヴェルディ生誕200年を記念するコンサートをしようと
入居者によって準備が進められていました
 
若者相手に音楽講師をするレジートム・コートネイ
痴ほう症がはじまったものの、おちゃめなシシー(ポーリーン・コリンズ)
女性好きのウィルフ(ビリー・コノリー
 
そこにかつて、彼らとともにオペラのカルテット(四重唱)を組んでいた
プリマドンナジーン(マギー・スミス)が入居してきます
 
 
 
ジージーンは元夫婦でした
そしてレジージーンの過去の行いを
いまだに許してはいなかったのです
 
そんなふたりが憎しみを乗り越え
再び愛を取り戻す・・そんな物語
 
 
なんといっても、ラストシーンで四重唱者が
姿を見せなかったことが大きな減点で
盛り上がらないラストになってしまいました
 
 
ただ、こういう音楽家が集うだとか
趣味別老人ホームという設定は面白い
 
つまらない健康体操を毎日繰り返したり
指先を使うのがいいからと興味のない折り紙をやらされるより
私は好きなことをしているのが一番健康寿命を延ばすと思うからです
 
料理好きの老人が料理を作ったり、食べたり
囲碁や、将棋や、ゲームが好きな人が没頭する
そんなホームやデイサービスがあってもいい
 
映画好きなら、鑑賞ルームに談話室
それに映画本やDVDの図書室でもあれば
映画を見て、語り、よっぽどボケ防止になる気がします
 
もし、大金持ちだったら自分でそんな施設を作ってもいいくらい(笑)
 
 
映画として特別なものではありませんでしたが
老いの孤独や不安を感じた時に「こうあいりたい」と願う
そんな思いを感じる作品でした
 


【解説】allcinemaより
潜水服は蝶の夢を見る」「戦場のピアニスト」を手がけたロナルド・ハーウッドによる原作戯曲をもとに、名優ダスティン・ホフマンが初めてメガホンをとった笑いと涙の感動作。マギー・スミストム・コートネイビリー・コノリー、ポーリーン・コリンズなど、いずれも輝かしい受賞歴を誇るイギリスの名優たちが出演している。
 引退した音楽家たちが暮らす〈ビーチャム・ハウス〉には、カルテット(四重奏)仲間であるレジー、シシー、ウィルフが暮らしている。そこへもう一人の仲間であるジーンが新たな入居者としてやってきた。彼女はかつて仲間たちを裏切り、傷つけ、今は大スターになっていた。そんな中、〈ビーチャム・ハウス〉が閉鎖の危機を迎える。存続の条件はただひとつ、コンサートを成功させること。しかしジーンは過去の栄光に縛られ、歌を封印してしまっていた。