エネミー・オブ・アメリカ(1998)




「監視社会は必要だが、監視する人間を監視する人間も必要だ」
「じゃあその人は誰が監視するの?」


日本でも、特定秘密保護法、安保関連法、盗聴案
共謀罪といった法案が次々と可決になっていますが
駅周辺では反対派?の人たちがビラを配っているのもよく見かけます


まっとうな職場で働き、普通の生活を送る
自分は対象外だし、たとえ可決されても関係のない法律
私と同じように、主人公であるW・スミスもそう考えていました

しかし、たまたまその時間、その場所にいたために
事件に巻き込まれ、盗聴され、カードは使えなくなり
スーツにも時計にも靴にも発信機が隠され
理由もわからないまま追われるハメになってしまうのです
衛星に監視カメラ、マスコミ操作
完全にプライバシーはなくなってしまうのです

国家組織に狙われたら、お風呂にもトイレにも入れない!
大勢の監視員に見られてしまうということではないですか
(ちょっと違う風に考えすぎ 笑)

そこに元NSA職員、ジーン・ハックマンが登場
NSA幹部、ジョン・ヴォイトとの大物対大物対決
ハックマンなんてランボーくらい破壊的で強くてびっくり(笑)
ハイテクにはハイテクでヴォイトを追い詰めていくのです





マフィアのビデオテープが伏線になっていたのは面白かったですね
まさかのフィナーレが、最新機器と無関係な差し向かい銃撃戦とは!(笑)

NSA履歴ファイルのハックマンの画像が
カンバセーション…盗聴…」のものというシャレも粋
テンポが良く、緊張感も保ちつつ、悪も裁かれ
最後まで楽しんで見れる娯楽映画だと思います


しかし、NSAが可決したかったプライバシー法案が
国民をテロから守るものではなく
実は国家の犯罪を隠すために利用するという設定は
日本もそうではないかと、疑ってしまうこの頃

前川前事務次官も、秘密保護法と盗聴法の適応で
もしかしたら監視に、盗聴されてしまうかも知れません
いいじゃない、たまにはイケナイお店に通っても(笑)

私が心配することではないかも知れませんが(笑)


【解説】allcinemaより
弁護士ディーンはある日、本人も気づかないままに暗殺事件の証拠を手にしてしまう。事件の首謀者は、NSA(国家安全保障局)の行政官レイノルズ。NSA は最新鋭のテクノロジーを駆使した隠蔽工作を開始し、ディーンを証拠と共に抹殺しようとする。愛する妻の信頼と職業上の成功を失い、犯罪者の濡れ衣まで着せられ、追いつめられるディーン。孤立無援の彼は元諜報工作員ブリルを味方につけ、全能の監視追跡システムを操る巨大な敵を相手に、反撃を開始するが……。