ダウンタウン物語(1976)




オール子役の禁酒法時代のマフィア映画のパロディ
といっても、お洒落で粋でとても丁寧に作られています
ポール・ウィリアムスの音楽も素晴らしく
アラン・パーカー監督の職人気質が伝わるミュージカル映画の傑作でしょう


時代は禁酒法下のニューヨーク
ダウンタウンでは、肥っちょサム一派とおしゃれのダン一派という
二組のギャング団が対立していました

ダンの一味がサムの酒場を襲った夜
ハンサムなバグジーと歌手を目指すブラウジーは出会います
一方、大勢の手下を殺されたサムは
ダンの持ってる新型マシンガンの事で頭がいっぱい
情婦のタルーラの話も耳にはいりません

やがてバグジーはサムに雇われ
ダン一派を潰すために、敵地に乗り込みマシンガンを手に入れます
そしてついに決戦のときがやってきます





誰もが呟いているけれど、このジョディ・フォスターの妖艶なこと
「タクシー・ドライバー」といい
ジョディは10代で色気のすべてを使い尽くしましたね(笑)

主演者(200人!)の平均年齢は12歳ということなので
酒場といっても飲むのはジュースをロックで(笑)
足こぎのクラッシックカーというアイディアはもちろん
セットもみんな子ども用のサイズという凝りよう
ファッションもGOOD

ストーリーそのものはマフィア映画によくあるシーンをただ繋げたもので
感動するような内容ではありませんが(笑)
とにかく映像のセンスがいいのです

唯一残念なのが、ほとんどの歌声が大人の吹き替えだったこと
ここはやはり本人に歌ってほしかった
そこを気にしなければ、アラン・パーカー監督作品と
やはり私は相性がいい

お気に入りにします



【解説】allcinemaより
 '30年代、禁酒法下のニューヨーク。そこではギャング同士による血で血を洗う抗争が続けられていた。ギャングのバグジーは、混乱に乗じてのし上がろうとするが……。登場人物すべてが子供という、愉快なギャング・ミュージカル。完璧なオールド・ファッションが楽しい。歌姫タルーラに扮するJ・フォスターの妖艶さを見よ!