テレマークの要塞(1965)




実際にあった「ガナーサイド作戦」(ノルスク・ハイドロ重水工場破壊工作)
に基づいているそうです
恥ずかしながら、このような作戦の存在は全く知りませんでした

ドイツの原子爆弾開発計画を阻止するため
核兵器の開発に利用できる重水を生産している
ノルウェーテレマークにある工場を破壊するというもの

邦題はまったくのデタラメなのですね
確かに「テレマークの重水工場」では
客は呼べないかも知れないですけれど(笑)

工場を空爆するしかないというロルフ博士(カーク・ダグラス
しかしそうすれば6000人の町の人々も死滅してしまう
レジスタンスのリーダー、クヌート(リチャード・ハリス)は断固反対し
厳重な警備のなか工場に潜入し爆破をすることを提案します

この作品、題材はすごくいいと思うのですよね
いちどは爆破に成功するものの、すぐに工場は再開
重水を運ぶ船を沈めようとしたら
そこには多くの一般市民が乗り込んでいるのです

しかしなぜか全体的に散漫で緊張感がない
博士役なのに女好きでインテリさのかけらもない
カーク・ダグラスのオレ様アクション

見どころも多くあったし
作り方によっては名作になっていたような気がするのに
私にとって残念のひとことの一作になりました



【解説】allcinemaより
ナチスによってノルウェーに建設された、原爆製造のための重水工場。レジスタンスの指導者ストラウド(R・ハリス)は、工場爆破のために、物理学者ロルフ(K・ダグラス)の協力を得て特殊部隊を送り込む。だが作戦は失敗に終わり、ロルフは捕らえられてしまう。充分な量となった重水は、ドイツに運ばれていくが……。原爆の完成を阻止したレジスタンスの活躍を描く。