ティファニーで朝食を(1961)

 
ティファニーブルーの箱の色を見ただけで
乙女心はときめきますよね(笑)
女性の憧れのブランドのひとつであります
 
そんな高級ジュエリー店
食事をする場所ではもちろんありませんが
そんなティファニーで朝食をとれる身分になりたい
そんなセレブ志向な物語
 
 
ローマの休日」を見たならスペイン広場でジェラードを食べたくなり
この作品を見たなら、5番街に行ってクロワッサンを食べたくなる
(本当はデニッシュ・ペストリー系のパンだそうです)
 
オードリーは女性から支持を受けるカリスマをもっていますね
この作品でも、オープニングから彼女の魅力ひとつで引っ張っていきます
 
 
ヒロインのコリーは上客相手の娼婦
何にも束縛されない、自由な生活を送っています
そんなコリーの住むアパートに引っ越してきた作家、ポール(ペパード)
「弟に似ている」とポールのことを気に入る彼女
そしてポールもまた、実業家夫人のヒモでした
 
 
 
多くの男性と付き合いながらも
ついに、南米の大富豪ホセと結婚することなったホリー
 
しかし麻薬取引の疑いで逮捕されてしまい破談
そのうえ弟の死んだという知らせまで来てしまいます
自暴自棄になってしまうホリー
 
 
自由を選ぶか、愛を選ぶか
でも自分が弱っているときは、やはり愛を選んでしまいますよね
やはり支えがほしいと思うのです
本当はとても臆病で、居場所さえ見つけられない
 
でも、無一文に近いポールは
はたしてホリーを幸せにできるのでしょうか
いくらロマンチックなラストでも
そういう不安はぬぐい切れない
 
労働をしたことのない男と女なのですから
(この映画に、そういう現実を考えちゃだめよね 笑)
 
 
マンシーニによる主題歌「ムーン・リバー」はやはり逸品
作中ではオードリー自身も歌っていますね
 
マンシーニはオードリーに片思いしていて
この曲はオードリーのために捧げた曲だとも言われているそう
ふたりは生涯の友人でもあったようです
 
 
でも、名曲「ムーン・リバー」は
MMの甘い美声でも聞いてみたかったという願望は
やはり沸き起こりました(笑)
 
 
確かに「an・an(アンアン)」の読者ウケかも知れないけれど(笑)
名作には間違いないでしょう
 

 
【解説】allcinemaより
 NYの安アパートに暮らすホリーの日課は、一流宝石店ティファニーのショー・ウィンドウを見ながら、朝食のクロワッサンを食べることだった。ある日彼女のアパートの隣室に、作家志望の青年ポールが越してきた。ポールはたちまち、不思議な魅力をもつホリーに惹かれていく……。どこまでも魅力的なヘプバーンとペパードの都会派センスが溢れる洒落たラブ・ストーリーティファニーの名を一躍世界に知らしめた作品でもあるが、H・マンシーニの名曲“ムーンリバー”もヒットさせた。