ミッドナイト・ラン(1988)

 
なぜか、すっかり忘れていたのですけれど(笑)
これは大好きな映画のひとつ
デ・ニーロの主演作の中でも上位ランキング
 
過激な下ネタや、障碍者ネタになれた今となっては
物足りなく感じる方も多いかも知れませんが
私はこれくらいの癒し系コメディがやっぱり好き
 
賞金稼ぎのウォルシュ(デ・ニーロ)とマーヴィン(ジョン・アシュトン)が
マフィアの大金を横領した会計士、デューク(チャールズ・グローディン)を
どちらが先に捕まえてLAまで連れていくかというもの
それを追うFBIの捜査官(モーズリー)と
マフィアの殺し屋の面々
 
だれもがちょっと、おマヌケで不器用な善人
それぞれのキャラが際立っていますね
 
なかでも特に魅力的なのが
連行される会計士を演じる、チャールズ・グローディン
若くもハンサムでもないけれど、本当にキュートでチャーミング
彼のおとぼけを好きにならずにいられるでしょうか
 
そんなデュークの計らいで、ウォルシュが元の家族と再会するシーンもいい
何年かぶりに再開した父親に、愛娘がお小遣いを渡すシーンにはジーン・・
それはきっと、ウォルシュが「やさしい」心の持ち主だったから
元妻も彼の逃走のため、自宅の車のキー渡してしまいます
 
世の中には法的な秩序がたくさんあります
だけれど、本当に「いい人」のことは
誰も裁きたくはないのです
 
 
 
笑えて、ウルルンして、爽快
こんなハートウォーミングなロード・ムービー、そうありません
デ・ニーロ自身さえ「私にとっては最高」とコメントしたという傑作
 
見終わった感がとてもいい
やはりお気に入りに決定でしょう
 

 
【解説】allcinemaより 
元警官のバウンティ・ハンターと、彼に捕らえられた横領犯のニューヨークからロスまでの壮絶な大陸横断アクション・コメディ道中記。横領犯を狙うギャングとFBIの追撃によるアクション・シーンとC・グローディンの奇妙なキャラクターが引き起こす笑い、それにデ・ニーロの軽いフットワークの演技が心地よいアンサンブルになっており、ノンストップ・アクション全盛の当時にあっておおらかな正統娯楽活劇の造りが楽しい。TV放映される日本語吹替えもこれまたいいんだ!