シネマート新宿にて鑑賞
5か国による制作ということに興味をそそられました
監督がロシア人ということもあり
映像や雰囲気はまるでロシア映画のようで
美しいですね
しかし、「真実の北朝鮮」を知ることのできるような作品ではありませんでした
常に監視員がそばに立ち、北朝鮮側が用意した監督が演技指導をします
(展開が平坦なので、途中で凄い睡魔に襲われます)
いかに素晴らしいお方なのかと、あらゆる言葉で、歌で、踊りで
称えるのです
また、入学してすぐに反日感情も植え付けられます
いかに日本人と地主たちが朝鮮人を苦しめたのか
そのことから救った金 日成大元帥の偉大さを
何度も繰り返し暗記させ、復唱させるのです
こんなに幼いころから、このような教育を受けていれば
日本人に対して友好的になれないのも仕方がないかも知れません
(教科書の謎の逸話はかなりシュールでしたけど 苦笑)
しかし平壌では選抜された優等生、模範生だけが入学できるエリート校
親としてはこれ以上誇らしいことはないでしょう
家庭での様子も描かれていました
3人家族では食べきれない量の料理が食卓に並びます
そこでキムチがいかに健康にいいのかを語る(笑)
母親が買い物をしたり食事を用意したり
家族がお風呂やトイレに行くような場面も一切ありません
そこに生活感は感じられない
人工的な作り笑い
洗脳教育によって破壊されてしまう子どもの心が哀しい
ジンミの涙が心に刺さります
【解説】allcinemaより