麗しのサブリナ(1954)

 
「陽のあたる場所」と同じくイーディス・ヘッドの衣装
オードリー作品では「ローマの休日」に続きこの作品で
2年連続でアカデミー賞を受賞しています
 
とにかく女優さんの魅力を120%引き出す
監督の要望を、観客の夢を
120%形にする天才衣装デザイナーだと思います
サブリナパンツというファッション文化を生んだことも有名
 
 
音楽もいいですね、この作品を見ると
「ラ・ヴィ・アン・ローズ(バラ色の人生)」が
ずっと頭の中でリフレインします(笑)
 
お屋敷の運転手の娘、サブリナは
幼いころからデイビッド(ホールデン)が大好き
だけれどデイビッドは超遊び人の女好き
サブリナのことはお子様としか相手にしてくれません
 
そんなサブリナを父親はパリの有名な料理学校に留学させます
(「ル・コルドン・ブルー」では卵の割り方から教えるのね 笑)
そこで知的な男爵と知り合ったことで、サブリナは洗練され
大人の女性となって帰国しました
 
デイビッドは婚約中にもかかわらず、美しくなったサブリナに夢中
デイビッドの兄ライナス(ボギー)は、再びサブリナをパリに戻すため
怪我をしたデイビッドのかわりに、サブリナとデートし、キスをし
パリ行きの乗船券を手に入れます
 
 
 
笑っても、泣いても
カジュアルも、エレガントも
オードリーが本当にチャーミング
 
女ってやっぱり見た目なのね
 
そしてイイ女は、お金持ちのおじさまに持っていかれちゃう(笑)
 
ボギーとオードリーの年の差は30歳ということ
顔の大きさの違いにはもっと驚きますが
さすが名作、見ているうちに気にならなくなりました(笑)
 
今見ても、女性のファッションバイブルとして
十分通用すると思います
ここでもワイルダー監督の洒落たセンスが光ってる
 
いつみても、何度みても、素晴らしい名作のひとつ
そして女性のみなさんには、イーディスの衣装は
ぜひともチェックしてみてほしいと思います
 

【解説】allcinemaより
サブリナ・パンツという言葉を生んだスポーティなオードリーのスタイルが、前作「ローマの休日」とはまた違って魅力的な、B・ワイルダー監督作(衣装のエディス・ヘッドはオスカーを得た)。原作はS・テイラーの舞台劇。玉の輿路線は相変わらずだが、それが少女小説(マンガ)の永遠のテーマというもの。大富豪ララビー家のお抱え運転手の娘サブリナは、一家の次男デヴィッド(W・ホールデン)に失恋し、二年をパリの花嫁学校で送る。しかし、帰ってきた時には見違えるようなシックな令嬢となっており、デヴィッドをドギマギさせる。彼女に夢中な弟を心配した長男のライナス(H・ボガート)は仕事一筋のマジメ男だが、彼までサブリナの虜となって……というお話で、いささか歳は喰っているがボギーがやっぱり素敵。心優しい彼にサブリナならずとも結局、女性は夢中になるはずだ。パンツから艶やかなドレス姿に……。それはまさに現代のシンデレラ物語。有名なシャンソン“バラ色の人生”が主題歌。後に「サブリナ」としてリメイクされる。