マリアンヌ(2016)




原題の「Allied」とは「(第二次世界大戦時の)連合国」と
「似た者同士」や「同類」という意味があるそうです

「感動した」「泣いた」という前評判も多いようなので
上映前にしっかりハンカチを握りしめて挑みましたが(笑)
私にとっては「泣ける」作品ではありませんでした

カナダ人エージェントであるマックス(ピット)と
フランス人のレジスタンス、マリアンヌ(コティヤール)は
ドイツ人大使を暗殺するという任務のため
ロッコで熱愛する偽装夫婦を演じます

語学堪能、機転が利き、銃の扱いも超一流
しかも魅惑的な美女となれば
男なら心が揺らいでしまってもしょうがないのかも知れません

しかし、プロとしては失格でしょう
いくら同じ任務を成し遂げたからといって
結婚したからといって、軍の情報を家庭に持ち込むとは
感情的になり勝手な行動を起こすとは

女の涙も、どこまでが「本物」か区別がつくものか
マリアンヌほどの凄腕、敵の子どもだって産むと思います
陣痛の苦しみでだけさすがの彼女も本音が出た
「これが嘘偽りのない私なの!」

しかし任務とはいえ、赤ちゃんへの愛情は本物で
マックスとの生活も幸せであったに違いありません
子どもだけは守りたい、そういう気持ちが芽生えてしまった

もしマックスも自分も両方死んでしまったら
「スパイの子」は誰が面倒を見るのか・・・
(100%母親目線だよ 笑)





そして、出来れば涙は見せずに
化粧を直すなどして、美しく死んでほしかった
(「間諜X27」のマレーネ姐さんだな)

ラ・マルセイエーズ」が有名な話というのであれば
ピアノの練習くらいもしておいてほしかった

とはいえ、50代のピットと、40代のコティヤールの
落ち着いた魅力には目が釘付け、画的にいい
エレガントで、大胆な大人の恋愛を見事に見せつけてくれます

そして私の最も行ってみたい海外都市ナンバーワン、モロッコ
夜の屋上でご近所さんに覗かれながらイチャなんて
なんてロマンチックでエキゾチックな習慣かしら

たぶん、メロドラマとしては佳作なのでしょう
私のように、スパイ映画として見てはいけません(笑)



【解説】allcinemaより
「フライト」「ザ・ウォーク」のロバート・ゼメキス監督がブラッド・ピットマリオン・コティヤールを主演に迎えて贈る歴史サスペンス・ラブストーリー。第二次大戦下のカサブランカとロンドンを舞台に、ナチス・ドイツとの戦いで極秘任務を負い偽装夫婦の相手として出会った一組の男女が、時代に翻弄されながら繰り広げる切なくもミステリアスな愛の行方をサスペンスフルかつエレガントに綴る。
 1942年。モロッコカサブランカに降り立ったカナダの諜報員マックス。イギリスの特殊作戦執行部に所属する彼は、極秘任務を与えられ、ナイトクラブで偽装妻と落ち合う。彼女はフランス軍の伝説的女性レジスタンス、マリアンヌ。2人は夫婦を装い、ドイツ大使の暗殺という過酷な任務に挑む。その中で図らずも互いに心惹かれていくマックスとマリアンヌ。その後2人はロンドンで結婚し、可愛い娘にも恵まれ、幸せな結婚生活を送るのだったが…。