今年からは、もう少し劇場でも映画を見るぞ!と誓い
早稲田松竹にて鑑賞
我ながらお正月映画に選ぶには、素晴らしいチョイス(笑)
数年前にもBSプレミアムで見ていますが
劇場とおうちのテレビでは、やはり見る集中力は違います
このキャラ設定、人物描写、唸るしかありません
これが天才が与える影響
この屑屋二人組の抜群のセンスの良さ
顔といい、衣装といい、人の良さといい、可笑しすぎ
そして、この殿様!
浮気心&遊び心&剣術イマイチ(笑)
泥棒と間違われ、家来にボコボコにされてしまうのが
たまりません
左膳、お藤さん、安
愛すべき、なんちゃって家族
左膳とお藤さんのビミョーで、粋で、似た者同士の関係は
当時としては、先進的だったかもしれません
男が偉いわけではなく、女が働き、亭主はヒモ同様なわけですから
でも、この心地よさは何でしょう
この作品を見たならば、左膳に、お藤さんに
惚れない人がいるでしょうか?
見るたびに魅力を発見できる映画
名画ファンにリピーターが多いのも頷けます
日本映画が誇る傑作
改めて見て、その出来栄えに感服
お気に入りでお願いします
【概要】ウィキペディアより
百万両の隠し場所が塗り込められた「こけ猿の壺」をめぐって丹下左膳と柳生一門との争奪戦に、左膳が居候をしている矢場の女主人櫛巻きお藤と孤児ちょび安とのエピソードを絡めたホームコメディ。
それまで丹下左膳の映画を撮っていた伊藤大輔監督が1934年(昭和9年)9月に日活を退社。ために三部作の予定だったトーキー版『丹下左膳』の最終作「尺取横町の巻」が宙に浮いてしまった。そこで急きょ山中に作らせることになったという。
山中は伊藤作品の丹下左膳をパロディ化した。スティーヴン・ ロバーツ監督のアメリカ映画『歓呼の涯』(Lady and Gent、1932年)をベースにモダンな明るい作風を目指し、お藤役に歌手の喜代三を登用、屑屋役の高勢実乗、鳥羽陽之助コンビでコミカルさを加えるなど独自の演出を施すほか、伊藤作品における虚無的な左膳のイメージを廃して根っからの好人物に変え、大河内傳次郎の喜劇俳優の才能を見事に引きだしている。音楽もムソルグスキーの『禿山の一夜』などのクラシックを採用するなど洗練度を強めている。だが丹下左膳のイメージに合わないと、原作者の林不忘側から抗議を受けている。
山中作品のうち現存する3作品の中で最も古いものであるが、残っているのは戦後公開版で、どこまでがオリジナルであるかは定かでない部分もあり、GHQによる検閲でチャンバラの場面などが削除されたと見られている。また、戦後に行方不明になっていた終盤のアクションシーンのフィルムプリントは2004年(平成16年)に発見されたが音声トラックは無かった