マラソン マン(1976)

 
雰囲気は冒頭から一流サスペンス
恐怖感を煽るカメラ
 
しかし内容はわかりにくいですね
ラソン、煙草の箱、自殺した主人公の父親とナチ
何かの伏線かと思わせぶりなわりには、何も絡んでいない
 
結局はダイヤを手に入れるためだけだったのか(笑)
「ダイヤを飲み込め」は意味不明(ダイヤがもったいない)
 
それでも、サー・オリヴィエは怖かった
ナチの残党になりきっています
また歯の治療は誰でも経験している身近なものなので
口腔拷問というのはリアルに痛さを感じる
 
なぜわざわざユダヤ人街に行ったのかは
これまた意味不明でしたけど
 
ダスティン・ホフマンは当時39歳だったそう
でも、大学生と言われれば、大学生に見えるのがスゴイ
兄役の、表向きはビジネスマンという
ロイ・シャイダーもなかなかよかった
 
俳優陣の見事な演技と
演出の素晴らしさは堪能できました
 
これで話の辻褄さえあっていれば
最高傑作だったのに・・
 

 
【解説】allcinemaより
ラソンが趣味の大学院生ベイブは、恋人といるところを何者かに襲われる。やがてその事件は、ベイブを、ナチ戦犯が画策するダイヤ密輸事件へと引き込んでいく……。W・ゴールドマンが自作を脚色し、J・シュレシンジャーが重厚なサスペンス・スリラーに仕上げた傑作。現代のニューヨークに突然復活するナチの恐怖、その陰謀に否応なく巻き込まれていくひとりの男。二転三転する充足度満点のストーリーを、D・ホフマン、L・オリヴィエといった芸達者が支え、実に見応えのあるドラマが展開されていく。捕らえられた主人公の歯を痛めつける拷問シーンの迫力も凄まじい。