面白かったです
ムービーファンなら
見ながら思わずニヤついてしまう
それくらい豪華なキャスト
囚人たちが、ひと癖もふた癖もあり
決して一筋縄ではいかないのが顔を見ただけでわかります
今となっては輝かしい経歴の名優ばかりですが
当時はアルドリッチ監督が
何の躊躇もなく殺戮するのにふさわしい
長年悪役ばかりをやっていた俳優を集めたそうなのです
アルドレッチ監督は「アメリカ = 正義」という考えは
もっていないらしく、あくまで「ゲス = ゲス」
それは民間人まで平気で殺してしまうという
終盤の戦闘シーンでもよく表現されています
(この爆殺シーンのために、アカデミー監督賞を取れなかったそう)
しかし、バラバラのチームが次第に団結していき
演習では見事な連携プレーを見せてくれる中盤までの展開は見事
表情だけでもう最高(笑)
この演習でも敵方の腕章を身に着けアジトに潜り込むわけですが
本番の実戦でもドイツ軍の制服を身に着け敵の要塞に忍び込みます
これはジュネーヴ条約違反であり反則行為
実は禁止されている最低な作戦なのだそうです
(「鷲は舞い降りた」でもありましたね)
でも、「これが戦争なんだ!」なのです
勝つためには、生きるためには、迷う暇はない
大虐殺戦争映画ではありますが、暗さはほとんどありません
皮肉だけれど、ユーモラスに感じてしまうくらい
これも娯楽戦争映画の傑作のひとつ
充分に楽しめました
【解説】allcinema