知らなすぎた男(1998)



原題も「THE MAN WHO KNEW TOO LITTLE」
ヒッチさんの「知りすぎていた男」
THE MAN WHO KNEW TOO MUCHのもじりだそうです

確かに旅行者の巻き込まれ型スリラー(のコメディ)でしたが
「知りすぎていた男」のパロディではありません
全く違うお話でございます

予想外でしたが、これは面白い
このテのコメディは多いけれど
私はこういう辻褄合わせのうまい
凝った脚本の作品は大好き!

お下劣や、エロや、障がい者ネタ満載のコメディも
もちろん面白いですが(毒も好き)

こういう淡々と、飄々としたギャグは
やはり味わい深くて、幸せな気分になれますね


自分の誕生日にイギリスに住む弟に会いに行ったアメリカ人男性
しかし弟にはその日大切な会合がありました
そこで兄に、映画の主人公になるというドラマ体験の
プレゼントを楽しんでもらうことにしました

しかし、公衆電話からの一本の電話をとるタイミングのズレから
なんと本当の陰謀に巻き込まれてしまいます

だけど、そんなことはおかまいなし(笑)
何が起きてもドラマ撮影だと信じて疑わないのです

ヒロインともハッピーエンドで
最高の誕生日プレゼントでした

ただ、ドラマ体験の役者さんが死んでしまったのは残念
うまいこと「誰も死なない」展開だったら
傑作コメディだったのに!

惜しくも、私のお気に入りにはなりませんでしたが
十分に楽しめる快作には違いありません

TSUTAYAでは発掘良品コーナーにあるそうです(笑)



【解説】allcinemaより
 アイオア州のビデオ店に勤めるウォーレス・リッチーはロンドン在住の銀行家である弟ジェイムズに招待され、自分の誕生祝いをするため英国にやって来た。弟からの誕生日プレゼントは兄に参加型演劇体験ゲーム「ライブ劇場」のチケット。それは参加者が主役となり俳優たちに混じり生のドラマが体験できるもの。街角の公衆電話で偶然、本物の殺しの指令を受け取たウォーレスは、英国とロシアの諜報部が絡む陰謀に巻き込まれていく。