理由なき反抗(1955)

 
絵になります
 
ハンサムなアウトロー
だけどガラス細工のような繊細さを感じるのです
さすがに17歳という設定は
ちょっと無理がありましたが(笑)
 
この作品のオマージュだったのですね
 
優柔不断な父親に、口うるさい母親
そんな両親に反発し
ジムは問題ばかり起こしていました
 
「腰抜け」と呼ばれただけでナイフで喧嘩
ついには盗んだ車で命懸けのレースをし
不良グループのリーダーである
バズの命を奪ってしまうのです
 
仲間はひとり残らず逃げてしまう
(なんて冷たいんだ)
バズの彼女ジュディは涙も浮かべず
その夜のうちにジムを愛してしまいます
(オイオイ・・)
 
しかし、軽蔑していた父親が
ラストではしっかりとジムを抱きしめていましたね
ダメな男に見えていたけれど
ずっと、親としての責任を果たしていたのです
 
 
 
この作品の人気の理由は
50年代の若者のファッションや
ライフスタイルの描き方なのでしょう
 
 
確かに戦後まだ10年目でこんな姿見せられたら
誰もがノックアウトされてもしょうがない
永遠の名作になってしまうのもわかる気がします(笑)
 
あの、赤いジャケットのジェームス・ディーンがここにいる
その映画なのです
 

 
【解説】allcinemaより
ジェームズ・ディーン主演による彼の代表的作品。酔った17歳の少年ジムが警官に捕まった。その晩に起こった集団暴行事件の容疑者として警察に連行された彼は、そこで美しいジュディと、まだ子供のようなプラトーと知り合う。間もなく二人は帰宅を許され、ジムも温情ある少年保護係のレイ主任の取り計らいで帰ることができたが、この三人の出会いは、やがて彼らの持つやり場のない苛立ちを露呈する事件へと結びついてゆく……。ハイ・ティーンの持つ、社会や大人といったものに対する漠然とした苛立ちを、巧みな心理描写、繊細なタッチで描いた秀作。映画の主人公のキャラクターと主演のディーンとが、見事にダブっていて印象深い。