シックス・センス(1999)




公開当時はとても話題になりましたよね
私も劇場に観に行きました

ちょうど上の子を妊娠中で、夫や友人からは
胎教に良くないんじゃないかと言われましたけど(笑)

その時は途中でオチがわかってしまい
結末ではさほど驚きませんでしたが

奇跡体験!アンビリバボー」と言ってしまえばおしまいなのですけど
今、話題に振り回されずに改めて見るとすごくいい映画ですね
実話ベースなのでしょうか
とても感動しましました

エクソシスト」や「オーメン」もオカルトの傑作ですが
こちらは死霊やポルターガイスト現象を
「悪魔」のしわざなのではなく
「死んだことに気が付いていない人」
という解釈がいい

9歳のコール(オスメント君)は死んでしまった過去の人間が見えます
正直に見たものの絵を描いたり
聞いた声をノートに書いたりすると
学校の先生も、友人も、母親さえも不気味がるのです

自分はほかの人とは違うと
自分が見えるものが、他人には見えないと気が付き始める年頃
みんなと違うことに苦しむ

何かを感じた時は、夜中にトイレに行くのが怖い
体中が冷房でもない、何か冷たいもので包まれる
霊感の強い子どもは本当にこうです
気配のある後ろなんて振り向けない
たったひとりで幽霊の恐ろしさと戦っているのです

そして現れた小児科精神医のマルコム(ウィリス)
彼にはある子どもを治療できず銃撃された過去がありました
その子どもとコールは似ていました
何とかコールを治療したいと思います

マルコムと出会い、一緒に過ごすことで
なぜ幽霊が目の前に現れるのか
コールは自分の役目を少しづつ理解していくようになります

彼らは何かを伝えようとしている
何かをしてもらいたいんだ

やがて、コールにとって幽霊はただ恐ろしいだけのものでは
なくなっていくのです

アメリカには供養というような考えがあるかどうかわかりませんが
どんな宗教であれ、死者の魂は
安らかに天国へ旅立ってほしいと願ってしまう物語でしたね

こんなにも優しいホラー映画がほかにあるでしょうか
お気に入りで




【解説】allcinemaより
高名な精神科医のマルコムは、かつて担当していた患者の凶弾に倒れてしまう。リハビリを果たした彼は、複雑な症状を抱えた少年・コールの治療に取り掛かる事に。コールは常人には無い特殊な“第6感”、死者を見る事ができる能力を持っていた。コールを治療しながら、彼によって自らの心も癒されていくマルコム。そして彼には予想も付かない真実が待ち受けていた・・・。世界中をアッといわせた驚愕のトリックは、作品を見てのお楽しみ。