リトル・ミス・サンシャイン(2006)




先月末から田舎に帰省していました
ちょうどカナダに嫁いだ叔母が
夫と娘夫婦、孫3人とで実家に泊まりに来ていました

日本人だと、集団で行動するときには
リーダーシップをとってくれる人に
従うことが多いような気がします

だけれど、外国人は違うように見えます
それぞれが自分の意見を主張するのです

そのためか、玄関から家に入るまでが長い
出かけるにも車に乗るまでが長い
食卓に揃うまで長い、食事も長い
寝床に着くまでも長い
そして、とにかくよく喋る

そんな情景を見ていたら
この作品もただのコメディではなく
欧米ではごく普通の家庭の姿を描いているのかなと思いました

さすがにヘロイン中毒のエロじいさんに
ゲイで自殺未遂癖のあるおじさん
言葉を一切発しない引きこもり兄さん
こんな強烈なファミリーはいないでしょうけど(笑)

アリゾナのミスコンの地方予選で
繰上げのためカルフォルニアの大会に出場が決まったオリーブちゃん
コンテスト出場の為に一家総出でカリフォルニア目指すことになります

だけれど、道中はハプニングだらけ
じいさんの毒舌に、夫婦の激しい口論
ゲイのおじさんが一番まともに見えてきます
高速道路で白バイに捕まるシーンは笑える(笑)

ついには遅れてしまったミスコン大会「リトル・ミス・サンシャイン
周りはみんなセクシー水着の美少女たち

そこでオリーブちゃんが披露したのは
なんと、おじいちゃん仕込みのダンス!(笑)
オリーブちゃんはおじいちゃんが大好きだったのね
ステージで踊る彼女を家族は応援します

家族というのはおんぼろのバスのようなものなのでしょう
時には壊れ、途中で降りてしまう人もいる
それでも、バスは走っていくしかないのです
コツコツと修理しながら



【解説】allcinemaより
 崩壊寸前の“負け組”家族の再生の道のりを皮肉な笑いと感動で綴るハートフル・ロード・ムービー。サンダンス映画祭で評判を呼び、インディ作品としては異例の全米スマッシュ・ヒットを記録、大きな話題を集めた。監督は夫婦でもあるジョナサン・デイトンヴァレリー・ファリス
 アリゾナ州に住むフーヴァー一家は、家族それぞれに問題を抱え、崩壊寸前。パパのリチャードは独自の成功論を振りかざして“負け組”を否定し、長男ドウェーンはそんなパパに反抗して沈黙を続ける。9歳の妹オリーヴはとうてい無謀なミスコン優勝を夢見て、ヘロイン常習のグランパは勝手言いたい放題。さらにはそこへゲイで自殺未遂の伯父フランクまで加わる始末。ママ、シェリルの孤軍奮闘も虚しく家族はバラバラ。そんな時、オリーヴに念願の美少女コンテスト出場のチャンスが訪れる。そこで一家は旅費節約のため、オンボロのミニバスに家族全員で乗り込み、はるばる開催地のカリフォルニア目指して出発するのだった。だがその道中、彼らは各々の問題と直面してその現実と向き合う羽目になるなど、散々なドライブに。そして、一家に衝撃的な出来事が起きてしまう…。