バーディ(1984)




鳥好き、私のまわりにもいます
だいたいが、新聞広告として連載された
サントリー愛鳥キャンペーン」の
薮内正幸氏の野鳥のイラストからの影響で(笑)
今でもお出かけのたび、どこに行っても鳥を探していますね

主人公も鳥が大好き、鳥に憧れ、鳥になりたいと願うそんな高校生男子
だけど、そのマニアぶりは一線を越えています
まわりからは変人扱いされ、自分の世界の中にだけ住むバーディ

どちらかの言えば悪ガキのアル
だけど、バーディとは妙に気が合います
一緒に遊び、青春し、卒業する
そしてふたりはベトナム戦争へ出兵します

戦争でバーディは精神病院へ
そこへ顔に傷を負ったアルが面会にやってきます

アラン・パーカー監督はセンスがいいですよね
この作品も、決して凝ったストリーとか
特別感動的だといえるものではありません

だけど、演出といい、音楽といい
そして絶妙なバランスがとにかく素晴らしい

友情と同性愛
異常と正常
その隙間を保つ絶妙なバランス

そして素晴らしいラスト
なんてお茶目なのでしょう
本当は少しも昔と変わらない、ふたりの関係を
うまく描いていましたね

マシュー・モディーンが純粋な変態を好演
鳥小屋で裸でインコと寝たのまでは微妙でしたが(笑)
鳥になりきった気持ちがよく伝わってきました



【解説】allcinemaより
常に独創的な世界を描き続ける「ピンク・フロイド/ザ・ウォール」のアラン・パーカーが、ウィリアム・ワートンの原作を基に、ベトナム戦争のショックで精神病院に入れられて、頑なに自らの幻想に心を閉ざしている青年バーディと、彼を立ち直らせようとする、同じくベトナム負傷兵の青年アルの心の交流を、鳥になることを夢見るバーディの幻想を交えて描いたヒューマン・ドラマ。主演は「フルメタル・ジャケット」のマシュー・モディーンと「赤ちゃん泥棒」のニコラス・ケイジ