私にとっては(前半だけは)最高
ベトナム戦争映画ものでは
なんのために戦うのか、死ぬのか
戦場にいない、遠い母国のお偉いさんの命令に従うだけ
キルゴア中佐(ロバート・デュヴァル)は
自分なりに戦う意義を探し出したのだと思います
それは、サーフィンをするため
容赦ないナパーム弾
村ひとつ、女も子どももなく焼き尽くす
サーフィンのため
2メートルの波のため
イカレているのか?
違います
イカレないため
正気を保つためなのです
王国はどうなのでしょう
まるで神のような存在になりながら
その意図はあいまいな気がします
彼はどうしたかったのか
南国にあれだけの死体
いくら見せしめだとはいえ、すぐ腐ってしまうだろう
焼くか、埋めなければいけないはずなのに
わけのわからない行動
常識などない
【解説】allcinemaより
ジャングル奥地に自分の王国を築いた、カーツ大佐の暗殺を命じられるウィラード大尉。道中、様々なベトナム戦争の惨状を目の当たりにしながら、ウィラードは4人の部下と共に哨戒艇で川を上っていく……。ジョセフ・コンラッドの『闇の奥』を基に、コッポラが私財をなげうってまで完成させた、ベトナム映画の集大成。狂気と混乱を象徴させる幾多のエピソードの果てに迎える観念的終幕には賛否もあろうが、この映像と音による一大スペクタクルには圧倒されずにはいられまい。困難を極めた映画製作の模様は名ドキュメンタリー「ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録」に詳しい。