LOVE 3D(2015)





まず、この映画をスケベ心で見に行こうと思う人がいるならば
やめたほうがいいのではないかと思います

映画の後半では館内に響く大きなイビキ声のため
不快指数はMAX
見に行くならヨーロッパ映画の鑑賞に堪えられる人のほうがいい
本人の勝手だろうと言われたらそれまでだけれど
本当に迷惑



100%男性目線(3Dの必要性なし)
わかれた女性のことをウジウジとクヨクヨと思い出し
逢いたい、戻ってきてほしい、もう一度愛し合いたいと願う

彼女の、顔を、身体を、言葉を
忘れられない、思い続ける
セックスの時、男はこんなふうに女を見ているのか

今は妻のオミと2歳になる息子と暮らすマーフィ
彼のもとにかって恋人だったエレクトラの母親から
彼女が行方不明になってしまったという連絡が入ります
もう、いてもたってもいられない

別れた理由はオミが妊娠したから
それをエレクトラは許さなかった
それきり彼女のほうからは逢ってはくれなかった

男にとって女は謎
マーフィにも、なぜ別れたかわからないのでしょう

浮気だって、複数だって、レズだって、性転換者だって
どんなプレイだってする変態女のくせに
ヤク中のくせに
どうして妊娠だけはだめなんだ
どうして許してくれないんだ
今まで通り楽しめばいいじゃないか

私にはエレクトラが許さなかった理由がわかります(笑)
妻子ある男性と不倫した経験こともある彼女は
パートナーに子どもがいることを気にするような女性ではない
オミが妊娠したことだけで別れたのではないのです
それは男性が聞いたら「そんなこと?」と思うかも知れないこと

どうしてマーフィにいつかの時のために阿片を渡したのか
それもわかる

もし、オミと息子がマーフィを捨てて家を出て行ってしまったら
この男はまた自分の馬鹿さを嘆くのだろうな
愛していることに気が付かなかっただけと
帰って来てほしいと

その時には、もう遅い
女が一度出ていったら、帰ってくることは
まずないのに

ラブシーンはさすがに多すぎですね(笑)
もう少し控えた方が映画としての評価は上がったような気がします



【作品情報】MovieWalkerより
フランスの鬼才、ギャスパー・ノエがとある青年と元恋人との情熱の日々を、濃密なセックスシーンとともに3D映像で描き出したラブストーリー。主人公マーフィー役のカール・グルスマンをはじめ、ほとんど無名のキャストばかりを起用し、プライベート映像のような生々しいラブシーンが全編にわたって映し出される。