これは(も)大好きな作品のひとつ
美味しい食事とお酒は人を幸せにする
人を寛容にする、愛さえも生まれる、そんな物語
(でも、うずらの脳みそは食べる勇気がないな)
この作品の画をフェルメールの絵のようだと
たとえる方がいますけど、まさしくその通り
北欧の寒村、質素な暮らし、純朴な人々を
映し出す色合いがまるで絵画のようなのです
その村にバベットという女性がフランスから亡命してきます
そして神父の娘である姉妹の家で家政婦として雇われます
月日がたちデンマーク語も話せるようになったバベット
そんな彼女の元に、宝くじで1万フランが当たったという
知らせがきました
もし宝くじで大金が当たったらどうするか・・
私なら絶対誰にも言わない(笑)
仮に家族に打ち明けるとしても
3億当たっても3千万当たったとしか言わない(笑)
お金のせいで人生まで変えたくない
バベットにとってはお金の価値イコール料理の価値
なけなしのお金であってもそれ相応の美味しい料理を
大金が手に入ったら、その金額にふさわしい料理を
自分の作った料理で人々が喜んでくれるのが彼女の幸せ
しかし遠方から運ばれてきたウミガメに、牛の頭に
見たこともないワインに
悪魔の料理を食べさせられると
もしかしたら毒を盛られるかもしれないと
姉妹は恐怖におびえることに
そして晩餐会は開かれます
料理について何も語れない
ただ美味しそうな顔、幸福な顔、笑顔
ああ、この料理になによりこもっているのは
バベットの愛なんだ
感謝の気持ちなんだ
村人たちは今まで食べたこともないあの時の料理を
一生語り継いでいくのでしょう
良い映画です
お気に入りで
【解説】allcinemaより