ヒッチコック (2012)

 
私のイメージするヒッチコックとは何かが違いました。
 
「サイコ」のモデルとなった殺人鬼エド・ゲインは
羊たちの沈黙」のモデルでもあります。
シャレで出演したとしか思えない(笑)
 
どこまでが実話なのかしりませんが
この作品でのヒッチさんは
エド・ゲインに憑りつかれて「サイコ」を撮影することになります。
 
ブロンド美女への偏愛、窃視症、死体愛好癖という性癖は
殺人鬼か天才映画監督という違いはあるけれど
エド・ゲインに自分との共通点を見たのではないでしょうか。
ただ現実でなく映画の中で殺人を犯す・・
 
それでなくても出たがりだもの(笑)
「サイコ」を映画化せずにはいられない。
しかし映画会社はそんな金にならなそうな映画お断り
ヒッチさんは私財をかけて撮影にはいります。
 
ジャネット・リー役のスカヨハもあっていない気がしましたね。
もちろん美人で色気たっぷりだけど、スカヨハはチャーミングなタイプ。
ヒッチさん好みのクールビューティじゃない。
甘めの金髪がお好きだったら
マリリン・モンローが登場した作品が1本はあるはずでしょ。
 
ただこの作品でよかったのはヒッチさんの奥さん
アルマ・レヴィルの存在を知ったことですね。
助監督で脚本家で編集者。
その腕前は1流なのでしょう、現場をしきります。
 
ヒッチさんだって、どんなに金髪美女にお熱をあげていても
アルマなしじゃなんにもできない!
そのうえ自分は浮気にセクハラばかりしているくせに
アルマがほかの男性と一緒にいたら嫉妬しまくり!
 
ふたりは死別するまで50年以上連れ添ったそうです。
まあ、あんなに女好きでも生涯の配偶者が
たったひとりだったことも驚きですけれど
ヒッチさんがあの体形で
80歳まで長生きしたことにも驚きですよね(笑)
 
でもヒッチさんのほうが先に亡くなってよかったと思います。
アルマが先に死んでいたら墓を掘り返していたよ、きっと(笑)
 

 
【解説】シネマトゥディより
数々の傑作を世に送り出したサスペンスの帝王アルフレッド・ヒッチコックの知られざる素顔に迫る伝記ドラマ。仕事のパートナーでもあった妻アルマ・レヴィルとの愛の葛藤も交え、名作『サイコ』製作の舞台裏などが描かれる。監督は、『アンヴィル!夢を諦めきれない男たち』のサーシャ・ガヴァシヒッチコック夫妻には、共にオスカー受賞者で本作が初共演となるアンソニー・ホプキンスヘレン・ミレン。さらにスカーレット・ヨハンソンジェシカ・ビールら豪華キャストが脇を固める。