赤い河(1948)

 
デュークといったら「駅馬車」「黄色いリボン」・・と
数々の名作西部劇を生み出した
ジョン・フォード監督作品のイメージが強いのですが。
 
しかしデュークを名実ともに大スターに押し上げたのは
このハワード・ホークス監督の「赤い河」なのだそうです。
 
デュークがホークス監督に
「なんでもっと早くオレを使ってくれなかったんだ?
 そうすれば若いうちから大スターになれたのに」
と言ったのは有名な話だそうで。
 
その時のホークス監督の答えは
「お前がジジイになるのを待ってたんだよ」
だったそうです(笑)
 
一代でテキサスの牧場を大きくし、牛を1万頭にまで繁殖させ
その牛をミズリーまで運び資産価値を上げようとする男の執念の物語。
過酷な旅と厳格すぎる態度に仲間割れし
ついには息子同然に可愛がっていた男にも裏切られる・・
 
これが本物のカウボーイの仕事だ!そう訴えているようです。
雄大な牛追いは実に圧巻ですね。
 
最後は魅力的な女性の喝!で仲直り。
意固地な大男も美女にだけは弱かったか(笑)
 
骨太な男の西部劇
そう呼ぶのにぴったりな作品だと思います。
 

 
【解説】allcinemaより
南北戦争前後を舞台に、広大な牧場を持った開拓者とその養子が、新たな商機への道行きの中で様々な局面に遭遇し、衝突しながら苦難を乗り越えていく姿を描いた西部劇。
 南部に広大な牧場を持つダンスンは、養子のマシュウらと共に、東部へのビッグ・トレイルを敢行した。だが、道は険しく、ダンスンのいらだちは次第に募っていく。やがて、レッド・リバーのほとりにさしかかったとき、牧童の三人が逃亡するという事件が起こった。厳しい処置をとろうとするダンスンに対して、マシュウは牧童の味方をし、ダンスンを脅してその場に置き去りにする。怒りに燃えたダンスンは、マシュウを殺すことを誓うが……。言わずもがなのホークス傑作ウェスタン。