「騙される方が悪いのよ、この間抜け」
監督はシーゲル、音楽はモリコーネ、カメラはブルース・サーティス
そしてわれらがイーストウッド様・・
これはもう食べる前からいい香り。笑
原題は「TWO MULES FOR SISTER SARA」(シスター・サラのための2匹のラバ)
ラバという呼び名には「頑固者」や「間抜け」の意があるそうです。
なるほど、その通りのお話かもですね。
今では巨匠なイーストウッド様をラバと呼ぶなんてとんでもないですけれど。笑
舞台はフランス支配下時代のメキシコ。
偶然に襲われているシスター・サラを助けたガンマンのホーガン。
彼女はメキシコ革命のため資金を集めたことがあり
そのためにフランス軍に狙われていました。
尼僧だし美人だし助けないわけにはいかないホーガン。
そしてついには革命運動に巻き込まれてしまいます。
やはり一番よかったのはシャーリー・マクレーン。
口八丁のいいかげん尼僧を
実にコミカルにチャーミングに演じています。
なんでもかんでも「許します」とか
テキトーに済ませてしまうところがいい。
私も今度から男性の前でそうしようと思ったくらいですもの。笑
清楚なシスターの姿と、お転婆女とのギャップが可笑しい。
でも憎めない愛されキャラですね。
そんなシスターに振り回されてしまうガンマン。
タジタジになってしまうタフな男もまた可愛い。笑
なんだかんだでハッピーエンド。
一番「許す」のはホーガンだったのでしょう。
さすが(今では)ビックネーム、器の大きさを感じます。
【解説】allcinemaより