エイリアン(1979)




SF映画だけれどファンタジーではない。
アドベンチャーでもない。
これはホラー。

この作品を見た時は本当にびっくりしました。
エイリアンがものすごく怖いだけではない
ストリーの構成もしっかりとしています。

自分が昔見て面白かった映画は
今の10代が見ても面白いのか?

第6段は数々の名作を生み出しているリドリー・スコット監督の
2作目の監督作である「エイリアン」
我ながら再見するには見事な選択。笑

物心ついたときからパソコンに携帯にニンテンドー・・
あらゆる機器に馴染んでいるイマドキの子どもたち。
「コンピューターは古臭い」などとほざいていましたが。

しかし逃げ場のない宇宙で、ひとり、またひとりと
エイリアンに襲われていく恐怖におののくことになります。
グロいデザインというのも男子の興味をひくようで。

確かに今見ても傑作だと思います。
宇宙船と7人の乗組員が冬眠から目覚める冒頭から引き込まれます。
他の宇宙船から傍受したSOS、救出のためある惑星に着陸することに。
そこで見つけた宇宙船で、ひとりの航海士の顔に奇妙な生物が付着してしまいます。

その生物はやがて腹を食いちぎり飛び出す・・
そのままどこに行ってしまったのか。
見えない恐怖。

地球にもサメやワニや熊やライオンのように
人間が素手では決して立ち向かえないような動物はたくさんいます。
それがエイリアンのような最強の生物がいたとしたらどうでしょう。
他の生命体はすべて滅んでしまう。

エイリアンも種の存続の危機にあったのかも知れません。
宇宙船のなかで成長した彼はヒロインだけを最後まで生き残します。
脱出したシャトルの中まで追ってくる。

彼女は花嫁なんだ・・・

ただのSF映画なだけでなく
意味深で、奥の深さを読み解いていくのが
この作品の最大の魅力かもしれませんね。



【解説】allcinemaより
 巨大な宇宙貨物船に侵入した一匹の異星生物の恐怖。地球への帰途についていた宇宙貨物船ノストロモ号は、謎の救難信号を受けて未知の惑星に降り立つ。そこには異星人の船があり、船内には無数の奇怪な卵が存在していた。卵から飛び出した奇妙な生物が顔に貼り付いた航宙士ケインを回収し、ノストロモ号は再び航海につくが、彼の体内にはすでに異星生物の幼体が産みつけられていたのだ。ケインの腹を突き破り姿を現したエイリアンは脱皮を繰り返し巨大に成長、一人また一人と乗組員を血祭りにあげていく……。
 H・R・ギーガーを始めとする美術の素晴らしさと、光と闇・水・蒸気・炎を巧みに駆使した演出が、単純なプロットのこの作品を一級のSFホラーへ昇華させた。基本設定は「恐怖の火星探険」(58)から戴いているとの噂あり。公開当時から話題になっていたダラス船長の・・・のシーンはLD、DVDに映像特典として収録されているが、それらのシーンを追加した「エイリアン/ディレクターズ・カット」が03年に製作された