武さんの座頭市。
勝新さんに比べてしまうと
確かに殺陣の演技不足に迫力不足は隠しきれませんが
ちょっとおちゃめな市キャラはそれなりに好感が持てました。
解りやすく、見やすく、ちょっとギャクあり。
タカさんが剣の修行のシーンでポコスカ殴られるのも大うけ。
この展開は「少年ジャンプ」で連載されてもいいくらい。
斬鉄剣か?という、ありえなさも
キャラが金髪で銀眼なのも
タップダンスのフィナーレも漫画っぽく感じましたね。
なので座頭市ファンだけでなく
外国人からでも
小学生からでも楽しめる
そんな時代劇にうまく仕上がっていると思います。
市の最大の魅力といったらなんといっても
絶対負けないその徹底的な強さ。
目が見えていない分、四方八方どこから現れた敵も
一瞬で倒してしまう姿には爽快感を覚えてしまいます。
悪い奴らをひとり残らず退治してくれるのです。
この先平和がやってくる・・
そんな安心感を我々にもたらせてくれます。
欲を言えば、もう少し浅野信忠さんに凄みがあって
芸者の姉弟の演技がもう少しうまかったら
もっと見応えがあったかな?笑
だけど最後まで気分よく見終われる映画。
「座頭市」と「丹下作善」、このふたりの時代劇ヒーローは
ただ強いだけでない、人間的な魅力がとても大きい。
みんな惚れちゃうよね。
【解説】allcinemaより
勝新太郎の代表作「座頭市」を、長年の念願でもあった北野武監督が映画化。監督自ら考案・指導したスピード感と迫力に満ちた殺陣をはじめ、独自の解釈と工夫で描くエンターテインメント・アクション時代劇。主演はビートたけし。共演に浅野忠信。岸部一徳、柄本明らベテラン、実力派俳優が脇を固める。2003年ベネチア国際映画祭コンペティション部門正式出品作。
その日、訳ありの三組が同じ宿場町にやってきた。一人は金髪で朱塗りの杖を持ち、盲目の居合いの達人・座頭市。もう一組は浪人の服部源之助とその妻おしの。殿様の師範代という身分を捨てた服部は、病気を患う妻のために用心棒の職を探していた。さらにもう一組、旅芸者のおきぬとおせいの姉妹。彼女たちの三味線には人を殺めるための仕掛けが施されていた。それぞれに影を秘めた三者の皮肉な運命の糸は、町を仕切るヤクザの親分・銀蔵と大店の主人・扇屋を介してついに交錯、やがて因縁や怨恨の入り交じる壮絶な闘いが幕を開ける。
その日、訳ありの三組が同じ宿場町にやってきた。一人は金髪で朱塗りの杖を持ち、盲目の居合いの達人・座頭市。もう一組は浪人の服部源之助とその妻おしの。殿様の師範代という身分を捨てた服部は、病気を患う妻のために用心棒の職を探していた。さらにもう一組、旅芸者のおきぬとおせいの姉妹。彼女たちの三味線には人を殺めるための仕掛けが施されていた。それぞれに影を秘めた三者の皮肉な運命の糸は、町を仕切るヤクザの親分・銀蔵と大店の主人・扇屋を介してついに交錯、やがて因縁や怨恨の入り交じる壮絶な闘いが幕を開ける。