マイケル・ジャクソン THIS IS IT(2009)




ほとんどの洋楽ファンならもうとっくに見ているだろうこの作品。
今更の鑑賞でございます。笑

ドキュメンタリーというよりはライブメイキング。
幻となったロンドン公演のリハーサルの風景をつなげたものです。
MJの死後制作されたことでやはりハリボテ感は感じましたが
ブルース・リーの「死亡遊戯」のようなひどさはなかったですね。

リハーサルといえども「KING OF POP」なのです。
セットもすごいですしスタッフも超一流。
バンドもコーラスもダンサーも充分な見応えがあります。

MJはガラス細工のよう。
誰しもが彼をやさしく丁寧に扱います。
MJもまたスタッフみんなを気遣います。
何度もつぶやく「God Bless You」(神のお恵みを)。
こういう相手を思いやる姿勢が、言葉が
ファンをまた虜にするのでしょう。

展開としては「スリラー」「今夜はビート・イット」「ビリー・ジーン」
この偉大な3曲でひっぱります。
ムーンウォークにはやはりうっとりと見とれてしまいますね。
ファンならこの美しい身のこなしに泣いてしまうでしょう。

もし生きていて公演が成功していたなら
素晴らしいコンサートになったに違いありません。

メイキングとはいえ
MJの魅力を十分に引き出すことに成功した作品。
しかしながら、俗物の私の邪念が邪魔して
お金儲けのためだけに作った作品と感じてしまったのも事実です。
(どんな映画もお金儲けのために作ってはいるのですけれど)

2009年6月25日にMJが急死(合掌)
同年8月10日本作の制作決定。
10月28日全世界同時公開。

MJはきっと疲れていたのではないでしょうか。
人の目にさらすのには、もう少し待ってあげたかったな
もう少し休ませてあげたかったなと
つい、そう思ってしまいます。



【解説】allcinemaより
2009年6月25日、世界中に衝撃が走ったマイケル・ジャクソンの突然の死により、幻となったロンドン公演“THIS IS IT”。本作は、死の直前まで行われていた長時間に及ぶリハーサルを記録した映像を基に、今回のステージでクリエイティブ・パートナーを務めていたケニー・オルテガ自ら監督として幻の公演を再現する音楽ドキュメンタリー。