11人のカウボーイ(1971)

 
 
 
この作品、撮影はロバート・サーティス
それだけでもドキドキしてしまうわけですが。笑
 
そして、マーク・ライデル監督
ジョン・ウェインを映画の中で撃ち殺したことで有名ですよね。
その作品をやっと見ることが出きました。
ウェインが殺されるなんて当時のアメリカでは賛否をよんだそう。
ちなみにライデル監督の作品のなかで私が一番好きなのは「黄昏」です。
 
 
ゴールドラッシュのせいで働き手が集まらず
困っていた牧場主のウィル。
そこでまだ学校に通っている少年たちを
夏休みの間雇ってはどうかと友人から提案されます。
 
男の子たちには早く大人になりたい
男になりたい、勇敢になりたい
そんな気持ちが大きくあるのでしょう。
 
まだ子どもを雇うことには戸惑うウィルでしたが
彼らの熱意に負け、黒人料理人ナイトリンガーと共に
11人の少年と牛追いの旅に出発します。
 
過酷な旅、試練を乗り越えての少年たちの成長
男同士の信頼や友情を描いたそんな青春ロードムービー・・・
そんな展開が待っていると
素直で可愛い男の子たちの姿に当然思うわけです。
 
本物のカーボーイになりたい
そんな子どもたちを暖かく見守るウィルとナイトリンガー。
 
しかしそんなただ甘い語ではなかったのです。
ウィルに雇われなかったロングという男が逆恨みし
牛を盗むために執拗に付け回してきました。
 
子どもたちを殴る、蹴る、脅す
ついには丸腰のウィルを背後から撃ち殺してしまいます。
どこまでも卑怯なだけの悪人・・
少年らは結束を固めロングに復讐をします。
 
そりゃあサーティス様ですもの
このガン・ファイトにも、胸がすくようなかっこよさがあります。
しかしながら12歳から15歳という中学生くらいの子どもたちが
銃で人を殺すシーンいうのは、やはり微妙でした。
 
現在であっても、アメリカでは幼い子どもに射撃を教える家庭も
少なくないようなので、こればかりは文化の違いなのでしょうけれど。
 
最後まであきらめず、町まで牛を運んだカーボーイ
自分たちの務めを果たしたのです。
その時彼らは、大人の、男の顔になっていました。
 
全体的には面白く、よくできています。
あの暴れ馬に乗れただけでもスゴイですよね。
 

 
【解説】allcinemaより
牧場主のウィルが、千頭を超える牛の大群を移送することになった。しかし、折からのゴールドラッシュで、牧場には大人が居ない。ウィルはしかたなく、11人の少年牧童たちを連れて出かけるが……。少年たちがキャトル・ドライブを通して、次第に一人前のカウボーイへ成長する様を描いた西部劇。