北の零年(2004)



「北の零点」とまではいいませんが。

余計なことは長い
大事な描写は抜けている
そんな印象です。

淡路島から北海道に開拓に来た武家の一団。
海に行けば美味しい魚、山に行けば果物があるそんな南の島から
夏の短い極寒の土地に来るのです。
冬の寒さは氷点下20度まで達するでしょう。
大地も水も凍ってしまうのです。
しかもイイトコの武士に姫君なのです、どれほどの苦労でしょう。

なのに開拓の苦労はそれほど伝わりませんでしたね。
もっとボロで悲惨なほうがよかったと思います。
まさか日本映画界が
吉永小百合さんにそんなことはできないとはわかっていますが。笑

その厳しい冬の吹雪の中
幼い娘を連れて静内から札幌まで
行方不明になった夫を歩いて探しにいくのもありえない設定。

外国人講師に助けられてからの5年間がスッポリ抜けて
北国素敵牧場になった静内。
幼い娘はなぜか5年で大人の女性に。笑
その後は「ひまわり」な展開になっていきます。

アイヌ人を演じたトヨエツはカッコよかったですね。
困った時にはいつでもヒロインを助けに来てくれるヒーローです。
もしかしたら影ながらストーカーをしていたのかも知れませんが。

大作ですし、良いシーンも感情移入できるシーンも
もちろんたくさんあったのですが・・

ツッコミ系でお願いします!



【解説】allcinemaより
 明治維新の混乱で故郷を追われた人々が、未踏の大地、北海道で新たな国づくりに燃え、厳しい自然と戦いながらたくましく生きていく姿を、史実を背景に壮大なスケールで描いた愛とロマンの物語。主演は吉永小百合、共演に渡辺謙豊川悦司。監督は「世界の中心で、愛をさけぶ「GO」行定勲
 明治4年。四国・淡路に暮らす稲田家の人々は明治政府から、北海道・静内への移住を命じられる。海を渡り、北海道へ辿り着いた総勢546名の移民団は、自分たちの新しい国を建設するとの希望を胸に凍てつく原野に立ち向かう。移民団の中心的存在である小松原英明の妻、志乃も、慣れない新生活に苦労を重ねながらも弱音を吐くことなく前向きな気持ちを持ち続けていた。やがて英明は酷寒の地でも育つ稲を求めて、一人札幌へと旅立つ。しかし、志乃と娘の多恵が待てど暮らせど英明は帰ってこない。ついに志乃と多恵は、英明を探すため札幌へと向かう。