ブルース・リー/死亡遊戯(1978)



ブルース・リーの衣装としては最も人気がある(と私が思ってる)
この黄色に黒の縦線のトラックスーツ。
赤ちゃんのロンパースまでありますよね。

しかしブルース・リーが登場するシーンはわずか13分間。
その短い彼のアクションを見るためだけの作品です。

あとはもうすごい切り貼り、ハリボテ感いっぱい
撮影も雑、もう少し丁寧に作れたでしょうに。
もう笑うしかないくらいです。

スタント役はもともとリーのスタントを務めていたユン・ワーに
ユン・ピョウ、タン・ロンとのこと。
もちろんその後の香港映画を引っ張っていく素晴らしい俳優さんで
アクションも悪くはないのでしょうが
リーとの格差が大きすぎるのが一目瞭然すぎます。
服を着た状態でも体系の違いがはっきりわかってしまうくらいですもの。

肝心のストリーも辻褄を合わせるために頑張ってはいるのですが
ヒロインが思いきりのイラっち女。笑

国際的犯罪シンジケートから契約を勧誘されている
人気スターのビリー。
シンジゲートは人気タレントを食い物にし金儲けをしています。
仲間になるのを断ったビリーは命を狙われることになります。
人気歌手である恋人のアンの身も危ない・・
ビリーはアンにしばらくの間、故郷のアメリカに帰るようにいいます。
しかしアンはビリーを置いては帰れないと
香港に残るのです。

そのためにビリーは何度も窮地に立たされることに。
最後の最後まで迷惑女でした。

そのかわり、かなりの駄作感のあとだけに
本物のリーが出てきたときの感動はかなり大きい。笑
さすがのカリスマ、さすがのアクション。
再び代役に代わった時の落胆も相当大きかったですけれど。

映画そのものはダメダメではありましたが。
ブルース・リーの偉大さは感じる作品でしょう。
登場したのは13分だったけど。笑



【解説】allcinemaより
撮影中にB・リーが亡くなったため未完だったフィルムを基に、「燃えよドラゴン」の監督R・クローズが新たに撮り足したシーンと、リーの他のフィルムとを合わせて編集した異色作。傘下に入る事を拒んだ映画スターと組織との闘いというストーリーに仕立てたのは的を射ているが、いかんせんリーの代役が力不足でB・リーのシーンと違和感が有る事おびただしい。それさえ目をつぶれば並のアクションとして楽しめる。ジョン・バリーのテーマは快調。2000年になって元々の「死亡遊戯」のシーンをフルサイズで見せる映画「BRUCE LEE in G.O.D. 死亡的遊戯」が製作・公開された。