プリティ・ウーマン(1990)




本当に久しぶりに鑑賞しました。
ジュリア・ロバーツをこの1作でスターにした
シンデレラストリー現代版。

ハンサムな金持ちと結ばれるのを夢見る
バカ女が好みそうな映画と評されてしまいそうなストリーですが
ラブストリーの名作として多くの人から愛されるのは
やはり主演者の魅力にあるのでしょう。

特に素敵だったのがホテルの支配人さん。
ひと目見て娼婦とわかるようなファッションのビビアン。
それはお得意様の連れだったからかも知れませんが
だけれどビビアンのことをレディとして紳士的に接します。

ディナーのためのドレスを調達する
テーブルマナーを丁寧に教える
彼の存在は過去の数々の名作にもあるような「アメリカの良心」。
プロとしての行動ももちろんあるでしょうが
相手の気持ちを傷つけないやさしさ、思いやりがあります。

モース社の社長も誠実そうで良かったですね。
買収されることを覚悟した時に
真っ先に考えたのは従業員の家族の、生活の心配。
今まで会社を支えてくれた社員への思い。
そんなモース社長の真面目さに
エドワードも心を動かされたのでしょう。

さて、映画に見る恋愛講座。笑
男性は女性の笑顔が、笑っている顔が大好き。
この作品ではまさにそうでしょう。

コメディ映画で爆笑する
お風呂でプリンスをノリノリで歌う
エスカルゴを飛ばす
そんな彼女の笑った顔が可愛い、癒される。

洋品店エドワードが店員に「とことん褒めて」と言うくらい
男性は女性の喜ぶ姿が好きなのでしょう。

泣くのも悲しい涙は禁物なのですね。
オペラの観劇で見せたような感動、感激の涙
それこそが男性のハートにはキュンなのです。笑

逆に女性が男性に求めている魅力
それはお金や、優雅な生活、ファッションを
与えてくれることだけではないのです。
(うそです、本当のところあります。笑)
「君がどんな人間でもかまわない、君自身を愛している」の
メッセージ、それこそが大切なのです。

でもこの作品の一番の魅力はやはり
恋を応援することだと思います。
だからホテルの支配人さんが、運転手さんが、エレベーターボーイさんが
活きています、素敵です。

音楽もいいです
イントロから引き込まれるさすがの名曲。
好い音楽があるだけでも名作の価値がある
そう思います。





【解説】allcinemaより
シンデレラ・ストーリーの王道、「マイ・フェア・レディ」の現代版として、女性たちに絶大な人気を誇り、見事、90年全米興行第一位となった作品。ウォール街きっての実業家ルイスが気まぐれに一週間のアシスタント契約を結んだコールガールのビビアン。しかし、彼女は瞬く間にエレガントな女性に変身。その美しさと勝気な性格にルイスは次第に心魅かれていくのだが……。