モーターサイクル・ダイアリーズ(2003)

 
 
 
もしも革命家人気ランキングがあるとしたら
間違いなくナンバーワンに輝くのがこの人でしょう
(チェ)エルネスト・ゲバラ氏。
 
キュ-バ革命の英雄であり、圧政への抵抗運動の象徴。
インテリでカリスマ。
しかも、お部屋の壁紙にしていいほどのいい男。笑
 
そんな彼の残された日記がもとになってるそう。
親友アルベルトとバイクで南米横断した
青春ロード・ムービー。
 
若さゆえの、無計画で無鉄砲さ。
頭の中は女の子のことでいっぱい。
ハチャメチャな旅を続けるエルネストとアルベルト。
 
誰でも持っている若いころの失敗や
人には言えないような恥ずかしいこと。
男性なら絶対憧れるような冒険旅行。
 
ボロのバイクはますますボロになり
ついには鉄屑になってしまいます。
徒歩とヒッチハイクで旅をしなくてはいけなくなったふたり。
 
そこで彼らは先住民族に対する差別や、悲惨な労働環境
土地も家も奪われ、極貧の生活をする人々を目の当たりにします。
ハンセン氏病の病院では感染しないにもかかわらず患者は隔離されていました。
善い人間が理由もなく虐げられている・・
 
エルネストのこころの中で何かが変わり始めます。
広大な景色を眺めるように
いままでよりもっと広い世界が見えるようになったのです。
今まで知らなかった国や地域の人々との出会いが
彼を大きく成長させたのです。
 
ゲバラ氏が今でもこんなに人気なのは
自分らと等身大の身近な人間性を感じるからかもしれませんね。
 
男性に向いている作品だと思います。
私だったら優雅にホテルに宿泊する旅のほうがいいから。笑
 

 
【解説】allcinemaより
のちに革命家としてその名を世界に轟かせることになるチェ・ゲバラが学生時代に行なった南米大陸縦断の旅を、彼が残した日記を基に映画化した青春ロード・ムービー。情熱的で正義心に溢れた青年が、親友と共に大自然を疾走し、様々な人々との出会いを通して人間的な成長を遂げる姿を活き活きと詩情豊かに綴る。主演は「天国の口、終りの楽園。」のガエル・ガルシア・ベルナル。監督は「セントラル・ステーション」のウォルター・サレス。なお本作でゲバラと旅を共にする友人アルベルト役を演じるロドリゴ・デ・ラ・セルナは、チェ・ゲバラとは“はとこ”の関係。
 1952年、アルゼンチンのブエノスアイレス。喘息持ちながら理想に燃え好奇心溢れる23歳の医学生エルネストは7歳年上の陽気な友人アルベルトと南米大陸探検の旅に出た。アルゼンチンからパタゴニアへ、そしてアンデス山脈を越えてチリの海岸線に沿って進み、最終的に南米大陸の北端ベネズエラのカラカスを目指す。アルベルト所有のおんぼろバイク“ポデローサ号”を移動手段に、わずかな所持金と貧弱な装備だけの彼らにとって、それはあまりにも無鉄砲な計画。当然のように彼らの行く手には様々な困難が待ち受けていたが…。