撮影はブルース・サーティース。
クリント・イーストウッド主演作品の撮影で有名ですね。
荒削りで非情、だけど渋くてかっこいい。
乾いた空気、陽光、叩きつける雨
蒸気オルガンの蒸気たちこめる中での銃撃
棺桶の死体と映す記念写真・・
それは、まるでそこにいるような感覚。
さすがとしか言いようがない。
サーティース撮影監督の映像を見るだけでも
価値ある作品に間違いないでしょう。
強引に土地を買いあさる鉄道会社に人々は苦しんでいました。
そんなとき強盗団として鉄道会社を痛めつけた
ジェームズ兄弟とヤンガー兄弟の一団は住民の英雄となります。
ミズリー州議会は彼らの罪に恩赦を決定。
一方の鉄道会社は恩赦の前に皆殺しにしろと
ピンカートン探偵社に襲撃を依頼します。
自動車や蒸気オルガン、野球の流行
戦争が終わり新しい時代への幕開けなのでしょう。
牛の買い入れ業者を装い、仲間は警備員として送り込む。
用意周到に銀行強盗を企むコール・ヤンガー。
しかしひとりのイカれた男を手下が銃殺してしまったことで
すべての計画が狂ってしまいます。
昔と同じではないのです。
ただ襲って殺して強盗がうまくいく
もうそんな時代ではない。
コールを責めるジェシー・ジェームズ。
ジェシーは地主に追い立てられそうな老未亡人を救うふりをし
こっそり自分たちだけピンカートン団の追跡から逃げます。
織の中で血まみれで群衆の前に立つコール。
金髪の娼婦たち。
ストリーが飛びぬけて面白いというわけではありませんが
こういう雰囲気ある作品は個人的には好きです。
【解説】allcinemaより