戦火の馬(2011)

 
 
そしてジョン・ウィリアムズの音楽です。
これはもう見る前から成功の予感。笑
 
毛がフサフサ、モコモコ、愛くるしい瞳・・
可愛い動物はたくさんいるけれど
世界一美しい動物はやはり馬だと思います。
 
そのなかでもサラブレッドは本当に美しい。
駆けるたびに踊る全身の完璧な筋肉、風になびくたてがみ。
キラキラと黄金に輝いています。
 
この作品でも馬が戦場を疾走する姿にはため息がでます。
その姿は動物好きにはたまらない。
そしてどうか死なないでと祈るばかりなのです。
 
時代は第一次大戦
農家の青年アルビーが可愛がって育て調教した愛馬のジョーイ。
彼は素晴らしい馬でした。
しかし強制的に徴収されてしまいます。
 
戦場でジョーイは様ような兵士に預けられ、そして愛されました。
しかしそこは多くの兵士も軍馬も次々と死んでいく場所。
生きて戻れることは奇跡なのです。
それでもジョーイは、再びアルビーに生きて逢うために駆けます。
 
言葉はなくても一途で純粋な
こういう思いにはもう、本当にウルルンなのですよ。
人間の男性だったら美人の外国人女性を見たとたんに
浮気心が走り、我家を忘れることもありそうですが。笑
ジョーイにはそんなことはないのです。
自分の家に帰るためにとにかく一筋なのです。
 
怪我をしたジョーイと、失明したアルビーの再会には
クッスン・・・もう感涙。
 
原作が児童文学ということもあり
敵国のドイツも悪者に描かれていないのがいいですね。
誰もが共感や感動できる物語は素晴らしいと思います。
 
敵とか味方とか、勝ったとか負けたではない
とても温もりのある戦争映画だったと思います。
家族の物語でした。
 

 
【解説】allcinemaより
スティーヴン・スピルバーグ監督が第一次大戦を舞台に、軍に徴用され最前線に送られた一頭の馬とその飼い主の青年との友情と奇跡の物語を美しい映像とともに描いた感動ドラマ。マイケル・モーパーゴの同名児童文学を映画化。主演はこれがスクリーン・デビューのジェレミー・アーヴァイン、共演にエミリー・ワトソンデヴィッド・シューリスベネディクト・カンバーバッチ
 第一次大戦前夜のイギリス。農村の小さな牧場で一頭の仔馬が誕生する。その仔馬は貧しい農夫テッドによって競り落とされ、少年アルバートの家にやってくる。そしてジョーイと名付けられた仔馬は、アルバートの愛情を一身に受けて、賢く気高い名馬へと成長していく。しかし戦争が始まると、アルバートが知らないうちにイギリス軍へ売られてしまうジョーイ。やがて、ニコルズ大尉の馬としてフランスの前線へと送られたジョーイは、ついにドイツ軍との決戦の時を迎えたのだったが…。