ボックス!(2010)


 
 
あしたのジョー」か「はじめの一歩」か「ロッキー」か。笑
 
どこかで見たような聞いたような
そんな多くのスポーツ映画や漫画の
寄せ集めのような展開の作品ですね。
でもそれなりに楽しめました。
 
青春映画って私、結構好きなんです。
初恋やアツイ友情があったり
いろいろな失敗をしてしまったり
それを乗り越えたり、乗り越えられなかったり・・
若いっていいなあ~って
しみじみ思ってしまいます。
 
ボクシングの天性の才能に恵まれたカブ。
ろくにトレーニングしなくとも強く、無敵でした。
しかし上には上がいるのです。
強敵、稲村に試合に負けしまったカブはボクシング部を去り
荒れた生活をするようになります。
 
稲村役の諏訪雅士さんはプロボクサーということですが
目ヂカラに存在感、とてもありましたねえ。
ロッキー4のドラゴかと思うような迫力。笑
アクション映画の俳優としても十分やっていけそうです。
逆に亀田興毅さんの登場は不必要だったでしょう。
クライマックスの無駄な特写もないほうがよかったですね。
 
でも気持ちも喧嘩も弱い人間が
レーニングを積み重ねて徐々に強くなっていくとか
失敗や挫折を乗り越えて立ち直っていく・・
そんな若者が成長していく過程は
やはり見ていて応援したくなります。
 
ラストは真っ白な灰になってしまうのかと思ったら違いましたね。
しかもお好み焼きやさんを経営しているとは!
 
若いころの夢とは違った、ごく普通の仕事に就く。
たいていの人間は確かにその通りなんですけれど・・・
現実に普通すぎて、ある意味どんでん返しでした。笑
 


 
【解説】allcinemaより
 人気番組「探偵!ナイトスクープ」などを手掛ける放送作家百田尚樹の手による同名ベストセラーを「ROOKIES」の市原隼人主演で映画化した青春スポーツ・ドラマ。高校のアマチュア・ボクシングをテーマに、勝気な天才肌と気弱な優等生タイプという対照的な2人の幼なじみが、ボクシングを通して栄光と挫折を味わいながら互いに成長し、真の友情を深めていく姿を迫真のボクシング・シーンとともに描き出す。共演は「ソラニン」の高良健吾と「神様のパズル」の谷村美月
 やんちゃな天才ボクサー、カブは、練習嫌いながら天性の才能で連戦連勝。カブの幼なじみでいじめられっ子だった優等生のユウキも、そんなカブに憧れてボクシング部に入部する。カブの背中を追いながらもカブとは対照的に、コツコツと努力を積み重ね実力をつけていくユウキ。そんな2人の成長を、カブに恋する押しかけマネージャー丸野、不本意ながらも顧問を引き受けることとなった英語教師の耀子、秘められた過去を持つボクシング部監督沢木といった面々が見守っていく。やがて運命のライバルとなった2人。そして、そんな2人の前に超高校級の無敗ボクサー、稲村が立ちはだかる。