これは好みの作品。
ロマンチックですねえ。
愛する人にどうやってその想いを伝えたらいいのか。
花や小鳥の囀り、月の光、太陽の輝き・・
世界のすべての美しいものにもかなわない愛しい人。
逢えない切なさに苦しみ
そんな想いを詩にして贈る。
言語で妄想するタイプの私にとって
これはもうもう胸がキュンキュン。
溜息が出まくりです。笑
ヒロインであるグゥイネス・パルトローのうっとりする姿が
まるで自分に見えてしまいました。
(殴らないでください)
大好きな作品である「シラノ・ド・ベルジュラック」(1990)と
雰囲気はかなり似ていました。
でも純情で一途で硬派なシラノと比べると
だけれどストリーは練られていて、本当に良く出来ていると思います。
史実とフィクション、「ロミオとジュリエット」の物語と
堅苦しくなくコミカルな仕上がり。
スランプな劇作家が恋をしたとたんに
言葉が物語がどんどんと溢れてくる。
愛のパワーは人間の底に眠っていた才能まで引き出すのです。
いつでも、キスしたい、抱き合いたい、一緒にいたい
そんな気持ちでいっぱい。
しかし身分の違い、立場の違いで
ふたりは決して結ばれることはありません。
お互いがお互いの住む世界に戻らなければならない時がくるのです。
そんなふたりに、女王ジュディ・デンチの気が利いていますね。
結ばれないふたりの想いは「十二夜」へと続くことになります。
イメルダ・スタウントン、トム・ウィルキンソンなどの脇役陣に
衣装や美術も、とにかく豪華、豪華。
【解説】allcinemaより
16世紀末のロンドン。スランプに陥っていた劇作家シェイクスピアはオーディションにやって来た一人の若者トマス・ケントを追ってとある屋敷へたどり着く。そこには以前、芝居の最中に目を留めた美しい女性ヴァイオラの姿があった。シェイクスピアと彼を信奉するヴァイオラはたちまち恋におちてしまう。燃え上がる恋心が創作意欲をかき立てたのか、シェイクスピアの台本は急ピッチで仕上がって行き、トマス・ケントを主役とした芝居の稽古も順調に進んでいた。ヴォイオラの別れの手紙をトマスから受け取ったシェイクスピアは納得できず再びトマスの後を追うのだが、そこで彼はトマスこそヴァイオラの男装した姿だった事を知るのだった……。