東京公園(2011)


 
 
映像が綺麗、女性が綺麗。
そして小津作品のようなショットに人物描写。
ただ小津作品と違い現実味や奥の深さはなく
どちらかといえばビジュアル系な作品だと思います。
 
カメラマン目指す青年が、妻の浮気を心配した男に頼まれ
亡き母親に似た人妻(井川遥)を追いながらの
東京にある公園を巡るロードムービー
 
東京には綺麗に整備された公園がたくさんありますよね。
大人の散歩にもいい場所も
デートにぴったりな場所も
子連れで遊んだり博物館や動物園を楽しめる場所も。
 
主婦に絶大な人気を誇る井川遥さん、この作品でも本当に綺麗でした。
結婚して子どもを産んで年を重ねるごとに
だんだん綺麗になっていく、どんどん女性としての魅力がましていく・・
そんな姿が世のアラサー、アラフォー女子の支持をうけているのでしょう。
 
光司(三浦春馬)の行動を知り嫉妬してしまう姉の美咲(小西真奈美)。
今は幽霊になってしまった友人の彼女である美優(榮倉奈々)は
光司がマザコンであること、本当は姉を好きなことを指摘します。
お互いずっと好きだったことを知ってしまう血の繋がっていない姉弟・・
大人っぽくって姉御肌の小西さんに、キュートな奈々ちゃん。
このふたりも、とてもとても魅力的に描かれています。
 
優しく揺れる木洩れ日
風の音、波の音・・
陽の光に輝く美しい女性の顔。
本当に公園でノンビリしているような気分になれる
映像に音響はかなり素晴らしい。
 
ただ残念ながらストリー的にはイマイチだと思います。
現実味は薄くファンタジックでありましたが
ファンタジーとしてもラブストリーとしても何か足りない。
 
物語を楽しむというよりは
お洒落な女性雑誌のページをめくっていくような
そういう気分を味わう作品だと思います。
 

 
【解説】allcinemaより
人気作家・小路幸也の同名青春小説を「EUREKA ユリイカ」「サッド ヴァケイション」の青山真治監督が映画化。ひょんなことから、都内のさまざまな公園を散歩する人妻を隠し撮りすることになったカメラマン志望の青年が周囲の人々と織りなす切なくもあたたかな人間模様を瑞々しく描き出す。主演は「君に届け」の三浦春馬、共演に榮倉奈々小西真奈美井川遥
 幼い頃に亡くなった母親の影響でカメラマンを目指し、公園で家族写真を撮り続けている大学生の光司。ある日、見知らぬ男性から“いつも女の子を連れて公園を散歩している美しい母親を尾行して写真を撮ってほしい”という依頼を受ける。不審に思いながらも、メールで指示された公園に出向き、女性の隠し撮りを続ける光司。そんな光司には、親の再婚で姉弟となった血のつながらない姉、美咲がいた。ある日、この奇妙な依頼のことを話すと、突然不機嫌になってしまった。一方、親友ヒロの元カノで光司とは幼なじみでもある富永は、そんな美咲の態度を嫉妬に違いないと指摘するのだが…。