怒りの荒野(1967)


 
 
新年あけましておめでとうございます。
今年もたくさんの素晴らしい映画と出会えたらいいですね。
 
さて、私が今年初のレビューに選んだのはこの1本。
憧れのクリーフ様と伊達男ジェンマのマカロニ・ウェスタン2大スターの共演作。
オープニングの曲、タイトル・バック、掴みもオッケー。
お正月映画として文句なしです。(自分に言っています。笑)
 
売女の子で、汚物の掃除しか仕事がもらえず
さげすまれた生活を送っていた孤児のスコット・メアリー(ジェンマ)。
しかし街にやってきた流れ者のタルビー(クリーフ)だけは
彼を差別せず、平等に扱ってくれました。
タルビーは自らのガンマン心得十か条をスコットに伝授します。
 
1、決して人にモノを頼むな
2、決して人を信じてはいけない。
3、銃と的の間に立つな
4、危険な時ほど、よく狙え。
5、傷を負わせたら殺せ、さもないと自分が殺される。
6、危険が迫っている時こそ、良く狙え。
7、縄を解く前に、銃を取り上げろ。
8、どんな場合でも相手に必要以上の弾を与えるな。
9、挑戦されたら逃げてはいけない!戦わないで負けた事になる。
10 、皆殺しにするまで止めるな。
この十か条は燃えます。笑
やるか、やられるかの世界・・
 
いじめられっ子が強い師匠と出会ったことで自らも強くなり
今まで自分を馬鹿にしていた人々を見返します。
汲み取りだった青年が、一流のガンマンとなって綺麗な服を着る・・
とても小気味の良い展開。
しかし師匠はとんでもない悪人だったのです。
やがて街と正義のために師弟対決を決意するスコット。
 
でも、もし私がスコットだったら、決して師匠は裏切りません。
どこまでもいつまでもクリーフ様についていく!笑
 
街で唯一の良心だった老人マーフを
タルビーが撃ってしまったのは残念だったけれど
他の住人は皆自分を差別した人間だもの。
この先、判事の娘とくっついちゃうほうが許せない。
 
マカロニ・ウエスタンファンなら必見の作品。
なんだかんだと、やっぱり盛り上がります。笑
 

 
【ストリー】ウィキペディアより
メキシコに近い小さな町クリフトン。スコット(ジュリアーノ・ジェンマ)は娼婦の子という生い立ちから住民たちから蔑まれ、掃除人として暮らしていた。ある日、凄腕のガンマン、タルビー(リー・ヴァン・クリーフ)が町に現れる。タルビーは酒場でスコットを侮辱した男を撃ち殺すが、正当防衛とされ町を離れる。いつかガンマンになる事を夢見ていたスコットはタルビーを追いかけ、タルビーはガンマンの心得を教えていく。10年前に強奪した金塊の分け前を取り返すため、かつて仲間だったワイルド・ジャック(アル・ムロック)から裏切り者の情報を聞き出したタルビーだが、ジャックの仲間に捕まりリンチを受ける。スコットはタルビーを窮地から助け、パートナーとして認められる。
二人はクリフトンに戻り、タルビーは裏切り者である酒場の経営者マーレイ(アンドレア・ポジック)、クッチャー判事(ルーカス・アマン)らを脅し、次第に町を支配していく。タルビーの過去の悪事を知るスコットの恩人、元保安官マーフ(ウォルター・リラ)は、スコットにタルビーと別れるよう忠告するがスコットは聞き入れない。しかし、エスカレートして行くタルビーの暴力的なやり方にも疑問を持ち始める。タルビーは保安官(ニーノ・ニニー)を殺し、クッチャー判事と組んで町を自分のものにしようとする。新保安官となったマーフは、町での拳銃所持を禁じ、タルビーからも拳銃を取り上げようとして射殺される。ついにスコットは、師であるタルビーと戦う決意をする。
凄腕のガンマンに拾われた若者が、銃の扱い方の手ほどきを受ける。天賦の才能によって、彼は師の腕前に近づいていく。だが、師の非情さに疑問を持ち始めた若者は……。ストーリーの最初で披露される“ガンマン10ヶ条の心得”が、ラストの演出に効果を上げる。ジェンマ主演のマカロニ・ウエスタン。